ホン・ソー瞑想のテクニック
ネイチャーゲームでは、より深まった段階では瞑想の手法や考え方が入ってきます。
瞑想の方法は、多様にあります。
このテクニックは、ネイチャーゲームの創始者であるコーネルさんの暮らす
アナンダ村で行われている主要な瞑想法です。
〈準備〉
まっすぐに座り、からだをリラックスさせます。
姿勢―――背骨をまっすぐにして、椅子に浅めに座ります。
胸を高くし、肩を後ろに引き、腹部をゆるめ、アゴを水平にします。
手は太腿のつけ根と腹に置き、手のひらは表にします。
瞑想の間は、リラックスしてこの姿勢を続けてください。
眼球をあげる――まぶたを閉じた(または半開き)状態で、眼球を眉毛の間の部分に向かってあげてください。何かを見ようする必要はなく、瞑想の間、目をリラックスさせてこの位置にとどめておきます。
呼吸をはかる――12秒でゆっくり吐息を吸い込み、12秒間息を止め、12秒で吐き出します。12-12-12と数えながら、これを6-12回繰り返しましょう。20-20-20でできれぱよいのですが無理はしないでください。
緊張とリラックス――体全体を緊張させながら息を吸い込み、息を止めます。これを2〜3回繰り返し、そのあと体全体を完全にリラックスさせてください。
〈実践〉
最初に――普通に息を吸い込み、そのあとゆっくりと完全に息を吐いてください。呼吸をコントロールしようとせず、体が望むように息をしてください。次の息が自然に出てくるとき、息に合わせて心の中で『Hong(ホン)』と唱えてください。息を吐くときには、同様に心の中で『Sau(ソウ)』と唱えてください。
呼吸に注目する――意識を呼吸に集め、肺や鼻孔が楽に感じられるようにしてください。呼吸の自然な流れがとどこおってしまったときは、落ち着いて息を止め、息が自然に流れ出るまで、その呼吸に自分を合わせてください。
右手の人さし指――息を吸い込むときに、右手の人さし指を手のひらにもっていってください。そして、息を吐くときに、手のひらから離してください。
実践を終え――全体の時間の最初の2/3から3/4を、この『Hong-Sau』の実践に費やしてください。そのあとは、あなたはもう呼吸を意識する必要はありません。
〈実践のあとで〉
静かに座る――深い平和な感情に喜び・愛情といったこの実践から得た成果を味わってください。無心になること、これが真の瞑想です。この時間は祈りをささげたり、静かな歌を歌ったり、自分に対する特別な言葉を唱えたり、イメージを頭の中に広げる作業をしたり、自己を受け入れる活動をするのもよいでしょう。
瞑想のあとで――瞑想を離れたあとも、できるだけ平穏な喜びの感情を保つように心がけてください。瞑想的な意識を日常生活の中にも取り入れましょう。できれば短い瞑想の時間をできる限りとることで、日常生活の中でもその意識を新たにすることができます。
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