1858年アメリカの第14代大統領 フランクリン・ピアスはインディアンたちの土地を買収し 居留地をあたえると申し出た。 1855年インディアンの首長シアトルはこの条約に署名。 |
「父は空 母は大地
インディアンからの手紙 FATHER SKY, MOTHER EARTH」 寮 美千子 編・訳 篠崎正喜 画 パロル舎 刊 『父は空 母は大地』は、1854年、アメリカ先住民の首長シアトルが、アメリカ14代大統領フランクリン・ピアスに向けて行ったスピーチを元にしてつくられ絵本です。スピーチの内容には、いくつかの異なるバージョンが伝わっているようです。それらを収集し切り貼りして、1995年寮美千子氏が、編集し翻訳されて出版されたものです。ですから、上記の内容そのままの「原典」は存在し無いと言うことです。 その元となったいくつかの原文(他の一つ)の中には、土地を二束三文で買いたたき、先住民を追いやった「白い人」たちへの恨みの言葉もあったそうです。 寮氏が採用したのは、むしろ、彼らがどのようにその土地を愛し、豊かな恵みに感謝して暮らしてきたかという部分です。 「そもそも大地とは、売ったり買ったりできるものなのか? 人間と大地との、願わしいつきあいかたが、生きるということがどういうことなのか、その根本が、そこには描かれています。」 |