ネイチャービンゴ用ヒント集   トップページへ

「ネイチャービンゴ」のカードを色々作ってみましたが、データーが大きすぎてここに掲載するにはふむきですのでとりやめます。
そこで、ネイチャービンゴの中に入れて、うんちくを語るときに使えそうな内容とそのヒントを取りそろえてみました。
コーネルさんが著書の中で紹介している内容からすると、かなり難しめのものが多いと思います。
これは、このビンゴを通じて自然に関する蘊蓄を伝えたいということがあるように思えます。
雨天の時などに室内で使うよに考えられているので、時間もたっぷりとって、実施する設定だとおもいます。
カードもそれなりにしっかりしたものを準備しておいて、雨が降って、子どもたちの気持がめいっているときに、派手にビンゴ大会。
でもしっかり自然のことを考えてもらおう、というようなとこらろでしょう。

ただしこの方法だと、全国一斉などでの実施を想定すると、時間的にむずかしそうです。
より簡略バージョンにする必要がありそうです。
これについてのアイディアは、日本ネイチャーゲーム協会のHPで論議中です。

とりあえず、下記の内容を参考にしてみてください。

日本の
ナチュラリスト
世界自然遺産
 環境用語  
 絶滅種・絶滅危惧種  
カモフラージュ
    の達人
卵胎生の生き物 
 生態学の概念  
旬の食べ物
《2月/冬編》
旬の食べ物
《10月/秋編》

1.鴨長明(1155-1216)・・・『行く川の水の流れはたえずして、しかも、もとあの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまるためなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。…』という書き出しで知られる随筆文学の名作「方丈記」は約800年前の古くて最も新しい自然日記

2.松尾芭蕉(1644-1694)
「閑さや岩にしみ入蝉の声」
山形県尾花沢に10日間滞在した芭蕉は、清風らのすすめによって山寺(立石寺りっしゃくじ)に向かった。やや気まぐれに立ち寄った寺で、この句が生まれた。
 俳句に魅せられた芭蕉翁は、 運命にも誘われるように、 大自然への憧憬も断ちがたく旅にでます。 過酷さと優しさをあわせもつ大自然の中で 漂泊する魂が自然と一体になったとき 人の心のひだに触れたとき 人の心を揺るがす俳句が生まれました。

3.田中正造天保12年(1841)−大正2年(1913)。現在の栃木県佐野市に生まれる。名主を務める農家の長男だった。栃木県会議員などを経て衆議院議員に。一貫して民衆の立場に立ち、足尾鉱毒事件の解決に奔走する。やがて議員を辞職して直訴に及ぶ。その後谷中村に入り、谷中村復活のための闘争に精力を傾ける。
-銅山から流れ出る毒で人々が苦しんでいる公害を止めようと運動し、天皇に訴えた。

4.宮沢賢治(1896-1933)岩手県稗貫郡花巻町生まれ
「雨ニモマケズ」、「風の又三郎」、「銀河鉄道の夜」「狼森と笊森、盗森」などたくさんの名作を遺した。賢治は盛岡高等農林学校卒業後、花巻農学校の教師として農村子弟の教育にあたり、多くの詩や童話の創作を続け、30歳の時に農学校を退職、独居生活に入ります。ここで羅須地人協会を開き、農民講座を開設し、青年たちに農業を指導しました。 宮沢賢治は、童話と詩が有名ですが、教育者であり、農業者でもあり、天文・気象・地理・歴史・哲学・宗教・化学・園芸・生物・美術・音楽・・・・・あげていけばきりがないほど多彩な内面を持っています。

5.南方熊楠(みなかたくまぐす)(1867〜1941)世界的な博物学者。
 1909年、熊楠は神社合祀に反対し森林を守る運動を起こした---これはミューアがヘッチ・ヘッチーダム建設に反対し原生自然を守ろうと運動していた時期である。
起源においてアニミスティックで自然崇拝的な日本の神社は、森林に囲まれており、神社の合併は必然的に森林伐採、売却に関わる自然と人心の荒廃を招いた。

6.畑正憲-自然と動物が大すきでムツゴロウさんといえば

7.星野道夫-アラスカの大自然の風景や動物を撮る写真家

8.宮崎駿-平成狸合戦やとなりのトトロなどのちょっと前の日本の今はなくなってしまった自然を映画で表現、

9.C.W.ニコル:作家。イギリスの「ウェールズ」生まれ,今は日本で,日本の自然を守るためにいっしょうけんめい活動している。「森にはいろいろな木があり,色々な生き物が暮らしていて,人はその森からたくさんのおくりものをもらっている」

10.野田知祐 カヌーイスト。作家。世界中の川、日本の川を旅しながら、人と自然との関わりを書いている。


























1・白神山地
 ブナ林は北半球の冷温帯を代表する林です。青森と秋田の両県にまたがる白神山地には、このブナ林が世界最大の広さで残っています。しかも、中心部は伐採などの人手が全く入っていない原生的な状態のままです。この森では沢山の種類の植物や動物が共に生きており、8000年以上に渡って世代を繰り返しています。このことが世界遺産に登録された大きな理由となっています。

2・屋久島
世界的な動植物の移行帯に位置する湿潤気候下の高山として、植生の垂直分布が顕著に見られ、多様な動植物の生態系が保たれている世界的にも数少ない地域です。
年間降水量は4,000〜10,000mmに達し、年間を通じた雨や霧で、樹齢数千年のヤクスギの巨木群を代表とした特殊な植物相がみられます。また、ヤクシカ、ヤク(シマ)ザルなどの固有亜種をはじめ、アカヒゲといった希少な動植物が生息しています。

3・グランドキャニオン国立公園(米国)
むき出しの岩肌、幾重にも重なる地層。東西443kmにわたり深さ1600m級の峡谷が一面に広がる。

4・グレートバリアリーフ(オーストラリア)
全長2000kmを超える世界最大のサンゴ礁群。ジュゴンなどの希少生物も生息。年中ダイバーを魅了。

5・カナディアン・ロッキー山脈公園群(カナダ)
3000m級の山々にエメラルド色の湖。夏期には雪上車で氷河を観光できる世界有数の山岳リゾート。

6・ガラバゴス諸島(エクアドル)
南米大陸から西に970km、大小約60の島々にゾウガメなど独自の生物がすむ。生きた「進化の標本」

7・キリマンジャロ国立公園(タンザニア)
アフリカ最高峰のキリマンジャロ(5895m)をサバンナが取り囲む。観光客より登山者が中心。

8・ ユングフラウ・アレッチュ・ビーチホルン(スイス)
U字谷にアルプス有数の氷河が広がる。標高3454mにある鉄道駅は氷河を望む人気観光スポット。

9・ヨセミテ国立公園(米国)
氷河が削った渓谷や垂直の絶壁が広がるカリフォルニア州の名所。セコイア樹林に樹齢3000年も。

10・ビクトリアの滝(ザンビア・ジンバブエ)
幅約2km、最大落差110m。轟音(ごうおん)をたてて水が落ちる。20km先からも水しぶきが見える。

















































1.地球温暖化
現代の産業化社会における多量の石炭や石油などの消費により、二酸化炭素、メタン、フロン、亜酸化窒素などの温室効果ガスの排出量の大量の増加を招き、地球の温暖化が促進されてきた。こうした傾向が今後とも進んでいき、また、二酸化炭素以外の温室効果ガスも現在の勢いで増えていくとすると、21世紀末までには、地表の平均気温は3℃も増加し、また、海面水位は65cm(最大1m) の上昇が予測されている。

2.環境ホルモン
「外因性内分泌かく乱化学物質」とも呼ばれ、環境中にあって動物の体内に入るとホルモンのように作用する化学物質のことを言う。現時点でダイオキシン、PCB、DDTなど70種類が判明している

3.帰化植物
本来の自生地から人間の媒介などによって他の地域へ運ばれ、野生化した植物。大昔にイネと共に南方から入っ て来たもの(タウコギやカヤツリグサなど)、稲作以降中国大陸を経由して入った作物に 伴って侵入したもの(ミミナグサやナズナなど)、明治以後の貿易に伴い輸入貨物に紛れ込んで入ったもの(ヒメムカシヨモギやセイタカアワダチソウなど)に大きく分けられる。

4・環境権
 誰もが、より良い環境を、同等に享受できる権利のことで、1972年の国連人間環境会議で採択された人間環境宣言の中でも、「良好な環境の享受は、市民の権利である」とされている。日本においても環境権は、憲法第25条(生存権)や憲法第13条(幸福追求権)として認められるものであり、法的保護下に置かれるべきであるという主張もある。近年、日照権、静穏権を求めた訴訟がみられるが、こうした環境権を具体的権利として要求する市民訴訟が増えている

5・ナショナル・トラスト
自然保護・歴史的建造物の保存などを目的とするイギリスの民間団体。1895年設立。同様の組織や同様の形式による活動。ナショナル・トラスト活動は、身近な動植物の生息地や都市近郊に残された緑地などを、寄付金などをもとに住民自らの手で買い取って保全していこうとする自然保護活動であ る。
少し広義な意味で環境に負荷を与えるもの(環境の利用者)に対する課徴金制度を指す。

6・ ヒートアイランド現象
都市部の地表面における熱収支が、都市化に伴う地表面の改変(地面の舗装、建築物)などにより変化し、都心域の気温が郊外に比べて高くなる現象をヒートアイランド現象という。

7・バイオマス
エネルギー源または化学・工業原料として利用される生物体。また、生物体をそのように利用すること。エネルギー利用としては、燃焼して発電を行うほか、アルコール発酵、メタン発酵などによる燃料化や、ユーカリ などの炭化水素を含む植物から石油成分を抽出する方法などがある。

8・ 富栄養化
リンや窒素などを含む排水が湖沼などに流入し、プランクトンが異常に発生するなどして水質が汚濁すること。本来は数千年かかるこの現象が、近年では有燐洗剤を含む生活排水や農薬などが流れ込むことによって急激に加速されている。

9・ラムサール条約
正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、水鳥の生息地として重要な湿地及び湿地に生息する動植物の保護を目的とした条約。1971年イランのラムサール(Ramsar)で採択され、日本では釧路湿原・伊豆沼・内沼・クッチャロ湖・ウトナイ湖などが登録湿地となっている

10・ワシントン条約
正式名称は「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」といい、1973年ワシントンでの会議で採択、75年発効。日本は80年(昭和55)批准。






1.ニホンオオカミ(ヤマイヌ)JRDB=EX(絶滅)
 かつては日本国中にいたニホンオオカミ(ヤマイヌ)は、明治になってからのジステンパーの流行や生息地の開発、そして家畜を襲う害獣として駆除されたため急激に数を減らしていった。1905年1月23日、ロンドン動物学会と大英博物館の企画で来日したアメリカ人マルコム・アンダーソンが奈良県鷲家口(わしかぐち=今の東吉野村)で買った若い♂の死体が今のところニホンオオカミの確かな最後の記録である。
最近、九州でニホンオオカミではないかといわれる動物が撮影されたが、未だ確認はされていない。

2・トキ JRDB=EW(野生絶滅) 過去、日本で生息していたが、現在、飼育のみで存続している種)

3・ニホンカワウソ JRDB=CR(絶滅寸前種)
河川や沿岸部にすみ、エビやカニ、魚などを捕食する。夜行性で、なわばりのサインポストとして糞を使う。「カッパ」の正体ともいわれ、かつては北海道から九州まで全国で見られ、100年ほど前には東京で見られたという記録もある。が、開発による生息地の消滅などで、近年は四国南部で足跡や糞などの痕跡が見つかっているだけである。

4 ・イリオモテヤマネコ JRDB=EN
【分布】日本(西表島)
 1965年に動物作家の戸川幸夫氏が頭骨と毛皮を持ち帰り、1967年には♂と♀が生け捕られ、国立科学博物館動物部長の今泉吉典氏により新種として発表された。地上生、半夜行性で、鳥や小動物、爬虫・両生類、昆虫などを食べる。
 沖縄本島の南にある西表島は、面積わずか290平方kmしかなく、これはヤマネコのすむ島としては世界最小である。
イリオモテヤマネコの生息数
 1984年からの調査で100頭前後という数字が出されたが、40〜100頭という意見もあり絶滅が心配される

5・カブトガニ
2億〜3億年前からの現存種とされ、東アジア、米国で4種が、日本ではうち1種が生息。カニではなくクモ類の近縁に分類される。繁殖確認は北部九州と瀬戸内海の一部に限られ、国際自然保護連合が83年版レッドデータブックで「絶滅危惧種」に、日本でも昨年、絶滅危惧1類(絶滅の危機にひんしている種)に指定された。成長すると、雌雄がペアで行動し、重なり合ったまま産卵する。
 全体が硬い甲で覆われ、後ろに剣尾が突き出ている。体長50−60センチ。古生代に三葉虫類から進化し、約2億年前の中生代から今の姿に。瀬戸内海のほぼ全域にいたが、現在は笠岡湾、北九州沿岸など数カ所で確認されている。水産庁の絶滅危ぐ種。

6・ゴリラ RDB=EN
 最大の霊長類。主に果実を食べるが、木の葉なども食べる。おす1頭とめす数頭の群れを作って暮らす。体の特徴から3亜種に分類され、推定生息数は、ヒガシローランドゴリラで約3000〜5000頭、最も多いとされるニシローランドゴリラで約35000頭といわれている。
 別種とされることもある
マウンテンゴリラは1000頭を切る危機的状況にある。

7・ジャイアントパンダ RDB=EN
標高2600〜3500mの竹林に単独で生活し、主食はタケやタケノコだが小動物も食べる。1〜2頭の子どもを産む。生まれたばかりの赤ちゃんは、体長約15cm、体重90〜130gくらいしかない。ドールやヒョウが天敵になる。現在、中国の四川省,甘粛省,陝西省に約1000頭が生息する。分断された個体群の個体数は50頭以下で、厳重な保護の下におかれている。

8・トラ RDB=EN
【分布】アジア中・東・南部、中国東北部、シベリア。
 最大のネコ科動物。熱帯雨林〜針葉樹林、落葉樹林などにすみ、単独で狩りをする。トラのしま模様はカムフラージュの役に立つと考えられている。シカやイノシシのほか、ヘビやトカゲなども食べる。野生下の寿命は約15年。
ベンガルトラは3500頭、シベリアトラは250頭

9・シロサイ RDB=CR
【分布】アフリカ中央部、南部
 最大のサイ。アフリカの草原にペアか家族で暮らし、シャベルのような口で地面に生えている草を食べる。角は、毛がたばになってかたまったもので、中に骨はない。
 ウガンダや中央アフリカでは生存が確認できず、絶滅した可能性がある。1987年の調査では、ザイールでの生息数は、わがか22頭。キタシロサイC.s.cottoniとミナミシロサイC.s.simumの2亜種に分けられ、推定生息数はキタシロサイ約500頭、ミナミシロサイ約4000頭と、特にキタシロサイが深刻である。

10・ゾウ RDB=EN
アジアゾウはインドゾウ、セイロンゾウ、スマトラゾウ、マレーゾウの4亜種がいる。ひづめは前足=5、後ろ足=4で、アフリカゾウと比べて全体に丸みがあり、耳が小さい。オスだけが長い牙をもつ。生息数は、アジアゾウ全体で35000〜54000頭と推定されている。
この他にアフリカゾウ(マルミミゾウを含む)

外国の動物はIUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト、日本の動物は環境省のレッドリストによっています。カテゴリーとカテゴリーの定義は以下の通りです(要旨)。

CR 絶滅危惧TA類=絶滅寸前種
・最近10年間または3世代で80%以上の減少があった種。
・今後10年間または3世代で80%以上の減少が予測される種。
・出現範囲が100km2未満または生息地面積が10km2未満の種。
・個体群の成熟個体数が250未満であると推定される種。

EN  絶滅危惧TB類
・最近10年間または3世代で50%以上の減少があった種。
・今後10年間または3世代で50%以上の減少が予測される種。
・出現範囲が5000km2未満または生息地面積が500km2未満の種。
・個体群の成熟個体数が2500未満であると推定される種。

VU   絶滅危惧U類
・最近10年間または3世代で20%以上の減少があった種。
・今後10年間または3世代で20%以上の減少が予測される種。
・出現範囲が20000km2未満または生息地面積が2000km2未満の種。
・個体群の成熟個体数が10000未満であると推定される種。

※IUCNの場合はRDB、環境省の場合はJRDBと表記しています。
1・カメレオン
 カメレオンは、その独特の風貌、体表の色の変化、広範囲の視界を確保する目、体長の1.5倍にまで伸びる舌、長く自由に動かすことができる尾など、樹上でのみ生活するのに適応した構造をしています


2・アマガエル(日本)
 アマガエル科は世界的にもっとも種類が多い科です。
日本にはニホンアマガエルとハロウエルアマガエルの2種類がいます。

 背中は緑色、はらは灰色。ただし、背中の色はまわりの色によって大きく変わる(保護色)。カエルとしてはちいさな方だが、オタマジャクシは意外に大きい。
アマガエルの体には毒があるので、むやみにさわらないほうがよい。

3・ヒラメは、日中、砂地の海底ならカラダのそのほとんどを埋めてしまい、眼だけを出して潜んでいる。また、岩場の海底なら。岩のフラットな場所に陣どり、体色を岩の色に酷似させて潜んでいることが多い。

 熱帯アジアに広く分布しているコノハムシは、約20種が知られており、同じ種でも、緑色、褐色、赤色など様々な型がある。
ジャングルの中で最も数の多い木の葉を食べ、それに擬態するコノハムシは、結果的に有利な生存法を獲得していることになる。
 ただ、あまりにも木の葉にそっくりなためか、食物が不足した場合などには、共食いをしてしまうという。

・ハナカマキリ
 自分の体を花びらに似せて、ランの花に来る虫を待ち伏せする熱帯アジアのカマキリ。眼や頭は、おしべの形 をしています。

5・バッタ(日本)
 トノサマバッタなどは、川原で生まれた時は周囲の石の色にそっくり、草むらにはいると緑色に変身するなど、生活環境に合わせた色をしているので、たくさんいてもなかなか気づきません
6・ナナフシ(日本)
エダナナフシは、まるで、木の枝に6本の脚がはえたような体型をしている。
 緑色、茶褐色、灰褐色と、体色は様々。日当たりの良い雑木林や、林縁の葉上、下草上で見られ、サクラ、ノイバラ、カシ、コナラなど、いろいろな植物の葉を食べる。

 あまりにも植物にそっくりなので目にとまりにくいが、都市近郊にも多く生息している普通種。

7・コノハチョウ(日本)
(沖縄県指定天然記念物)Kallima inachus eucerca
 チョウ目タテハチョウ科。枯葉と見間違うような翅が、カムフラージュの例として有名です。林内が主な生息地で、よく樹液にやって来ます。沖縄が自然分布の北限です。

8・タコ(日本)
 瞬時に体色を変化させてしまいます。まさに海の忍者です。

9・ヒラメ(日本)
ヒラメは、日中、砂地の海底ならカラダのそのほとんどを埋めてしまい、眼だけを出して潜んでいる。また、岩場の海底なら。岩のフラットな場所に陣どり、体色を岩の色に酷似させて潜んでいることが多い。

10・タツノオトシゴ(日本)
海藻の幹に尾をまきつけ、一緒にゆらゆらしているため、非常に見つけるのが困難です。
































1・アブラムシ
アブラムシは夏の間、無性的な卵胎生によって子を産みます(クローンによる増殖)。秋になると雌と雄が生まれて有性生殖による卵を産み、冬を越します。暖かい地方では、冬でも無性的な繁殖をつづけます。

2・サツマゴキブリ: 大部分のゴキブリは、卵鞘の中に卵に産んだ卵を体外に出す卵生(ovipary)の種と、幼虫が孵化するまで卵鞘を成虫の体内で保持する卵胎生(ovovivipary)の種に分けられます。例外として、ただ一種のみ未成熟の幼虫を体内で孵化させ栄養分を与えてある程度育ってから出産するという、真の胎生(vivipary)を行う種(Diplopterinae punctata)が居ます。
 チャバネゴキブリは赤みがかった薄茶色でクロゴキブリ同様メスの腹部の後端についたまま運びまわりますが、クロゴキブリと異なり、卵鞘が体から離されると孵化できなくなります。これは、卵鞘の皮が薄く、接合部を通じて成虫から水分などを補給しているためと思われます。卵性種ですが、次の卵胎生種との中間の形態とも言えます。卵鞘運搬中のメスは、腹部の体節を縮めるため、卵鞘が羽からはみ出る部分は少なくなっています。
 マダガスカルゴキブリやサツマゴキブリなどの卵胎生種の場合、一度産んだ卵鞘を体の中に戻し、幼虫は成虫の体内で、もしくは直前に体外に出された卵鞘から孵化して外に出てきます。このため卵鞘は卵生種と違い、きわめて薄くなっています。


3・タニシ(orカワニナorシジミ):タニシは卵胎生と呼ばれ、体の 中で卵がかえり、ある程度大きくなってから産まれてきます。1年で30匹ほ どが産まれます。

4・ドチザメ
サメ類の繁殖方法は3つ。まず卵生、受精卵が海中に産み落とされ、仔ザメが孵(ふ)化して卵殻から出て来る。次に卵胎生(ドチザメなど)、卵殻は体外に産み出されず、仔ザメは子宮内の卵殻から孵化する。仔ザメは母ザメから栄養を受け取らず、自分の卵黄を吸収して成長し、体外に産出される。3番目が胎生、子宮で孵化した仔ザメは哺乳類のごとく、臍帯で母ザメと結合して栄養を受け大きく育つ。サメの胎生にはこのほか、母ザメと結合しないが、子宮内に排卵される未授精卵を食べて育つ、卵食性型もある

5・メバル
卵胎生の魚で、卵が胎内でふ化し、1〜2月頃に4mm程の仔魚として海へ出ます。仔魚といっても形はほとんど卵で海中のプランクトンを食べて成長します。幼魚は藻場に見られ、成長すると岩礁に移りすむ。

6・グッピー(orカダヤシ):
グッピーやプラティは卵胎生メダカといって、おなかの中で稚魚が孵化し、すでに魚の形をしている稚魚を産み落とします

7・マンタ
エイ目はガンギエイ亜目を除いてすべて胎生(卵胎生)です。マンタも卵胎生。
アカエイは外海の沿岸や内湾の砂泥域から水深百メートルの岩礁域に棲(す)み、成魚は沿岸の広範囲を回遊する。繁殖は「卵胎生」で、初夏に十尾前後の「赤ちゃん」を生む。

8・マムシ
マムシは卵胎生で、体内で卵が孵化して、母親は幼蛇を直接産むのですが、子どもが出てくる場所は(ほかのヘビが卵を産むのと同じで)総排泄口(しっぽの付け根のあたり)です。8〜10月初めにかけて2〜13匹の幼蛇(子ヘビ)を産みます。

9・コモチカナヘビ
コモチカナヘビの卵は、お母さんの体の中にとどまります。お母さんは卵をお腹の中に入れたまま、あちこちと移動をするのです。そして、子どもはきちんとトカゲの姿になってから産まれてきます。鳥類では親が卵を温めるのですが、は虫類は基本的にそれをしません。は虫類の卵は、周りの温度で温められて、そして子どもが産まれてくるのです。しかし、寒い場所で卵をそのままにしておくとどうなるでしょう。卵は凍りついて死んでしまうかも知れません。そこでコモチカナヘビがとった方法が、卵胎生なのです。
 コモチカナヘビ自身も、あまりにも寒い場所では生きていけません。暖かい場所を求めて移動することになります。このときに、コモチカナヘビは卵も一緒に持ち歩いているのです。そのため、卵が凍り付いてしまうこともなく、きちんとかえることができるのです。
 北極圏にもすむことができるひみつは、卵胎生にあったのです。
北海道の北にもいます。


1・エコロジー(生態学)
  生物とそれをとりまく環境との関係や、生物同士の関係を研究する学問のことです。一般に、対象のレベルによって個生態学と群生態学とに分けられますが、研究方法、対象生物などによる分け方もあります。「エコロジー」はドイツの生物学者ヘッケルの造語で、家、すみかなどを意味するギリシャ語"oikos"を語源としています。

2・進化 evolution
生物の適応及び個体群の多様性における 遺伝 的変化。
生物集団(個体群)の祖先 〜 子孫系列における伝達的性質の累積的変化とそれにともなう生物的自然のあらゆるレベルの歴史的変化のこと。
 世の中には
    進化 = 改善・発達・良くなること
だという誤解が蔓延している。
  進化学においては、進化は「高等になる、複雑になる、より良くなる」ことだけをさすわけではない。
  進化とは単に遺伝的 変化 のことを指す。価値概念を含まない
 進化には退化も含まれる(進化の反対語は退化ではない)。
 「進化」の反対語を挙げるとすれば、「進化=変化」と いうことから、反対語は「変化しない:停滞、不変」になるだろうか。


3・ハビタット/habitat 生育場所
ハビタットhabitat(英)Habitat(独)は「生物の個体あるいは個体群がすんでいる場所(2)」のように,問題とする生物や生物群集に着目したときの生息環境の意味が一般的である。たとえば河川には水生昆虫のすむ川底の石,アシの河岸植生帯など,それぞれ種の生活史上の棲み場所がある。
ビオトープがどちらかといえば形態的特徴からの空間の分類であるのに対し,ハビタットは特定の生物側から見た空間の分類といった相違がある。しかし,これらの言葉の意味は同義に用いられる場合もある。

4・ビオトープ(Biotope)
 ドイツ語で「生物」を意味する“Bio”と「場所」を意味する“Tope”の合成語であり、野生生物の生息可能な自然生態系が機能する空間を意味する。
 ビオトープを互いに結びつけるなど効果的に配置することで、全体としての生態系の質の向上を図る考え方をビオトープネットワークと呼ぶ。
 公園、空き地、雑木林、水辺など、まとまった面積を持つスペースはもちろん、鉢植えや小さな藪といった小空間も一種のビオトープと考えられます。1世紀前にドイツの生物学者ヘッケルが作った言葉です。

5・ニッチ:人間を始め動物は各々棲み分けをして生活をしている。それを「生態学的地位」と呼ぶ。
温度,湿度,流速などその生物の生存に必要なすべての条件の組み合わせ(複数次元空間として理解される)をいう

6・バイオマス(Biomass)は、もともと生態学用語で、「一定面積内の生物現存量」。
現在では「利用可能な生物資源」の意味で用いられ、特に森林などから発生する木質のものを「木質バイオマス」と総称しています。現在、これを活用した地域発電施設の実用化にむけた取組が各地で試みられています。

7・メイトガード.
生態学用語で、自分のつがい相手をガードして他のオスを近づけないようにすること。

8・共生
〔生物〕 異種の生物の共存様式。普通、二種の生物が互いに利益を交換して生活する相利共生をさす。アリとアリマキ、ヤドカリとイソギンチャク、根粒バクテリアとマメ科植物など。

9・指標生物
  生物は、それぞれの種がその種に合った環境の中で生活しています。特に、この環境の幅が狭い種類は、特定の環境条件を示す有効な尺度となり、その生物により環境の状況を推測することが可能になります。このような生物を指標生物といいます。
  '90年度に緑の国勢調査の一環として実施された「身近な生きもの調査」では、身近な動植物のうち48種の指標生物の分布状況などを調査しました。
  また、環境省では、水質汚濁度を知る方法として水の汚れ程度を、4階級に分け、それぞれの階級の指標となる16種の生物を示しています。

10・捕食者(ほしょくしゃ) predator
その生物を食べる生物を意味する生態学用語。


※その他
・自殖/じしょく 自分自身の花粉で種をつくること.対義語:他殖

・他殖/たしょく 他の個体から花粉をもらい,種をつくること.対義語:自殖

・浮葉植物/ふようしょくぶつ スイレンのように,水面に葉が浮いていて水底に根をおろしている植物.

生態学用語としてCommunityは植物の群落、動物の群棲を言う。.

1.ふきのとう
フキの花蕾がふきのとう。旬は冬で、自生のものよりハウスものの方が柔らかい。アク抜きをして、天ぷらやみそ汁の実にしたり、刻んで甘辛味噌のあんにしてもおいしい。ほろ苦い風味を楽しむ。

2.白菜
春と秋から冬の年2回収穫されるが、11月終わりから2月までは甘みが出て一番おいしく、鍋物の需要も高く、出荷量が多い。白菜は見るからに栄養分が少なく感じられるのだが、ビタミンCはみかんと同じくらい、カルシウムの量は人参やセロリ程度は含んでいる。そのうえ、大量に食べてもカロリーは少ないので太らない。のぼせを下げ、便通をよくするので、高血圧の人におすすめである。

3.大根 2
産地と品種を変えて1年を通して出回っているが、多く出回るのは10月〜3月。デンプンを消化する働きをもつアミラーゼを含んでいるので、ご飯のおかずにピッタリである。

4.みかん 2
温州ミカンでもハウスものは6月頃から出回るが、本格的に出回るのは12月〜3月。12月前半までは小玉が美味。それ以降は中玉、大玉でも味が安定しておいしくなる。

5.牡蠣
流通しているカキは、養殖物が主流とはいえ、やはり冬場がおいしい。カキの旨さは、二枚貝の中でも脂質、グリコーゲンを多く含むためである。グリコーゲンは、肝臓の働きを助ける効果がある。また、銅や鉄などの無機成分や脂溶性、水溶性のビタミンを多く含み、貧血にも効果がある。

6.海鼠(なまこ) >
旬は12月〜2月で、冬至ナマコという。見た目は奇妙だが新鮮なナマコをぶつ切りにして酢で洗い、三杯酢で食べると、コリコリした歯ざわりを感じなかなかおいしい。ナマコの腸の塩辛をコノワタ、卵巣をコノコまたはクチコといい、これは珍重されている。漢方では、ナマコは滋養補血の効があるとされている。中国料理でよく使うイリコは、ナマコを乾燥させたものである 。

7.鰤(ぶり)
天然物は冬が旬。現在では天然物をブリと呼び、養殖物をハマチと呼んで区別することが多い。脂ののった寒ブリはおいしく、刺し身、塩焼き、照り焼きなどにする。

8.ひらめ
脂肪がのっておいしくなるのは晩秋から真冬。ヒラメで一番おいしいところは、脊びれや尾びれのつけ根についている肉で、縁側という。ここにはコラーゲンが多く含まれ、皮膚の健康を保ち、皮膚を若返らせる効果があるという。

9.公魚(わかさぎ) 2
旬は冬。1月〜3月頃がワカサギ釣りの最盛期。小骨が気にならないので食べやすく、フライや佃煮にして食べる。産卵は早春で、卵を持ったメスが美味である。

10.鮟鱇(あんこう) 2
旬は冬から早春。味はフグに比較される。からだが柔らかくぬめぬめしているので、アンコウの口の骨にカギをかけて、つるし切りする。野菜や豆腐と一緒に割り下で煮込んだアンコウ鍋がおいしい。実ばかりか皮や内臓もあますところなく食べ、特に肝臓(トモ)、胃袋(水袋)、卵巣(ヌノ)、ほお骨(柳肉)、エラ、ヒレ、皮は、アンコウの「七つ道具」といわれ、珍味としてもてはやされている。



















■ 松茸 10
秋の味覚の代表。人工栽培ができないため、天然物が9月〜11月にかけて出回る。マツタケは香りが命。香りは時間の経過と共に失われるため、入手したらなるべ早く使いきってしまう方がよい。

■ むかご >
ヤマノイモ属の植物の蔓になる小さな実。塩をふってすり鉢に入れ、ごろごろもんで皮をこすり落し、塩味の御飯に炊き込むムカゴご飯は野趣のある秋の味。

■ 銀杏 <
色といい、味といい上級品が手に入るのはイチョウの木が黄金色に粧う10月〜11月。比較的消化がよく、タンパク、脂質、ミネラル、ビタミンAなど栄養が豊富である。鬼皮つきのまま直火であぶって食べると、せきや痰、夜尿症に効く。

■ 梨 10
日本梨は盛夏から出回り、新水、幸水、豊水、長十郎、二十世紀、新高と品種を変えて翌年1月頃まで出回る。最近では、甘みの強さと果汁の多さで長十郎をしのぐ、三水といわれる幸水、新水、豊水の人気が高い。西洋梨では、ラ・フランスが最もおいしいといわれている。

■ 栗 >
草生期は8月中旬頃から出回るが、名高い丹波グリの旬は10月上旬。秋が深まるに連れて、大粒の栗が多くなるが、小ぶりの物の方が甘みは強い。クリは栄養価が高く、蛋白質やビタミン類、ミネラルに富み、特にビタミンB1の含有量に優れる。糖分が多く甘みが強いので、甘みを生かした料理や菓子づくりに向き、鶏肉との相性がよい。

■ 柿 <
9月頃から出回るが、10月下旬から11月中旬が旬。「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれる健康食品。ミカンに次いで多くのビタミンCが含まれる他にビタミンB1、B2、カロチン、ミネラルが含まれ栄養価は高い。熱がある時や二日酔いにもよく、利尿効果がある。

■ するめ烏賊 10
スルメイカは秋から冬にかけての産卵期が旬。冷凍技術の発達で、旬のものはほとんど味覚をそこなわず年中出回っているが、ワタだけは生と冷凍の差が出るため、塩辛などにするのなら、旬のものを使うとよい。

■ 秋刀魚(さんま) 10
旬は秋。大形で口先や尾の付け根が黄色いものがよい。ビタミンA、ビタミンB12が豊富。血合肉に多く含まれる。ビタミンB12は他の魚の3倍と多く、貧血に効果がある。ビタミンAは、皮膚や粘膜を丈夫にする。サンマの塩焼きには、大根おろしと醤油がおいしいが、レモンやすだちの絞り汁をかけると、生臭さが消え味も一段と引き立つ。

■ 鮭・マス 10
おいしいのは、9月〜11月。サケにはタンパク質や脂質が多く含まれ、ビタミンB1やナイアシンも多い。焼き物からフライ、鍋物、かす汁など広範囲に利用できる。マスと鮭は混用されることが多いが、日本では陸封型の鮭をマスと呼ぶ。ニジマスをはじめ、マス類は塩焼きやフライ、ムニエルなどに向く。
■ 鯖(さば) 10
旬は秋、秋サバはコサバのことである。コサバは年中味は大して変わらないので、この時期はマサバを味わいたい。血合肉には鉄やビタミンBがたっぷり含まれ、栄養価が高く。成人病を予防するEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含む。