おもしろクイズの解答と解説について 内容については私なりに様々な書籍やネット上の資料を調べて書いています。しかし、本にしろネット上の資料にしろ必ずしも科学的に正しいとは限りません。また、書かれた時点では通説とされていても、その後より妥当性のある説が発表されいている可能性があります。 私が調べた時点でも、異なる説が見つかる場合が多いです。その場合、私の判断で確からしい内容を正解として書かせてもらっています。私自身は専門家ではないので、所詮素人判断といえます。 このクイズを参考して色々と判断されることはかまいませんが、それぞれの判断と責任でご利用ください。 |
http://www3.justnet.ne.jp/~hhas/SBATJ.HTM
巨大で、草食で、目がぱっちりのオオコウモリのことなら
http://www2r.biglobe.ne.jp/~fruitbat/index.htm
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QUIZ3 カラスさんのナイショ
(1)カラスの子どもは何羽くらい
解答: c.3から6羽の子どもを育てている
解説:
「かわいい7つの子」は、7匹の子どもがいると言うわけではないようです。もちろん、7年も経つと完全に大人ですから、可愛くないかも。次の問題にあるように、カラスのこどもは、卵からかえって約1ヶ月で巣立ちます。巣立った後も10日ぐらいは巣の近くで親から食べ物をもらいます。このころには、親とあまり違わない大きさなので、昔の人はひなが親に育ててもらったお礼に食べ物をお返ししているのだと考えました。
ほんとに、7つの子ってなんのことなんだろう。
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(2)カラスにはなわばりがあるの
解答: b.繁殖の時期の4月から7月にかけてなわばりを作る
解説:カラスは集団でいることで安全を高め、誰かが見つけた餌をみんなで食べることができるなどのメリットがあるため、集団でいることが多い。特に餌の少ない冬場には最も大きな集団になります。ただ、繁殖の時期には、別々の方が子どもが安全なためか、つがいごとになわばりを持つようです。巣を中心半径約500メートルという広いなわばりです。ただしこの時期でも、成鳥に達していない若鳥は、小さな集団を作って暮らしているようです。子どもが巣立つようになると、なわばりを解消して冬に向けて徐々に大きな集団になって行くようです。
繁殖期が過ぎると解消すると書きましたが、次の繁殖期には同じところをなわばりにして、生きている間すっと変わらないようです。
なわばりの時期・繁殖期については、異論もあります。より詳しくはこちらを。
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(3)カラスに目玉案山子は効果があるの
解答: c.最初は効果があるがすぐになれてしまう
解説:目玉案山子の考案者は、この案山子を使って、市役所の庁舎に大集団で集まってくるカラスに、ねぐらを代えさせることに成功されています。ただし、案山子を出しっぱなしにしていると、次第になれて効果が無くなります。特にカラスは観察能力に優れたものがありますから、短期間で効果が無くなってしまいます。そこで、市役所から追い出すときも、普段は隠しておいて、帰ってくる時間帯に突然出す。逃げていったら又隠して、戻って来たら又出すというような丁寧な対応で成功されています。ちなみに、この考案者は大学の先生で、鳥たちを無用な殺傷から救うために案山子を考案されています。そして、目玉案山子より強力な、ブラックデビルを考案、さらには究極のクネクネモデルも考案されていて、それらの案山子は、絶大な効果を発揮するそうです。最後のクネクネモデルなどは、それを見たムクドリは大変なパニックを起こして怪我をしてしまうほどの、強力な効果があります。ただし、どのように強力な案山子でも、どのような種類の鳥でも、出しっぱなしにしていると、いずれ慣れが生じて効果が落ちて行くそうです。
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(4)カラスはなぜカラスの行水をするの
解答: d.羽についた寄生虫などを除去するため
解説:カラスは、ゴミ捨て場やゴミのうち寄せられる海岸で食べ物をさがすので、ハジラミやダニがつきやすく、そのももしておくと、血を吸われて弱って死ぬことがあります。そのために、カラスは、餌場近くの小川や雨の降った後の水たまりなどで、一日に何度も水浴びをして、身体をきれいにします。そうです、カラスはとてもきれい好きなのです。これからは、カラスの行水と言われたら、きれい好きをほめられていいるんだと、なっとっくする事にしましょう。
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(5)次の内カラスの仲間でないのはどれ
解答: a.カワガラス と f.カラスバト
解説: カワガラスはスズメ目カワガラス科の鳥。大きさはツグミぐらい。尾は短く全身黒褐色です。山間の渓流にすみ、滝の裏側などに営巣。巧みに水中を潜行して水底の小昆虫を捕食します。
ハシボソとハシブトは、普通に見受けられるカラスです。ハシは、嘴(クチバシ)のことです。ハシブトは嘴がが太く、カーカーと澄んだ声で鳴きます。ハシボソは嘴が細くガァーガァーと濁った声で鳴きます。
ヤマガラスは、嘴(クチバシ)の基部は皮膚が裸出して灰白色のものです。ミヤマ(深山)ガラスともいいます。欧亜大陸に分布し、冬鳥として本州西部以南に渡来してきます。ハシブトガラスの事をこう呼ぶ事もあるようです
ワタリガラスは、大形で、ヨーロッパ・アジア・北アフリカ・北アメリカに分布しており。わが国では冬期北海道に渡来するが少ない。アメリカ先住民であるネイティブアメリカンや日本の先住民族であるアイヌの人たちにとって、霊的な力を持つ特別な鳥のようです。
カラスバトは、ハトの一種です。全身黒色で、紫色または緑色の金属光沢があります。日本南部産で、森林にすみ一見カラスに似ています。天然記念物です。
日本に住むカラスの仲間はほかに、コクマルガラス、カササギ、カケス、ルリカケス、ホシガラス、オナガなどです。
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(6)カラスの集団には序列があるの。
解答: b.喧嘩をして勝った強いものが、食事などで優先権がある。
解説:食べ物を巡る喧嘩であらそって、弱いカラスは、強いカラスが食べるのを待っていますが、待ちきれずに食べに行くと強いカラスがつつきまわすようです。こうして、群の中で序列を作っているようです。ただし、繁殖期のなわばり内では、簡単には引かないから、なわばりの持ち主が強いのではないでしょうか。
ただし、若鳥の間では、食べられそうにないもの(トウモロコシの食べがらなど)を巡って追いかけっこをして遊んでいることがあります。これは、喧嘩と言うよりは、遊びだったり、外敵との戦いの訓練ではないかと考えられます。
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(7)カラスとトビはどちらが強いの
解答: c.集団で行動するのでカラスが強い
解説:1対1ならトビの方が強いのでしょうが、1対1で互角に渡り合っていることもある。カラスの方がなわばり意識が強いので、戦闘意欲の問題かもしれない。ただ、カラスは集団戦に持ち込むことが多く、この場合圧倒的にカラスが強く、トビを追い回すことになる。このような行動をモビングといいます。
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QUIZ4 カタツムリの不思議
(1)カタツムリに足はあるの
解答: b.前足と中足と後ろ足が有る
解説:カタツムリの足は、殻から前に出ている部分を前足、殻から後ろに出ている部分を後ろ足、その間を中足というのだそうです。足は扁平な筋肉の固まりでいぼはありません。足のことを全体で腹足と言いますが、この筋肉を波打たせながら前に進みます。ちなみに、あのねばねばは前足を裏返すと頭部との境目の真ん中に小さな穴があって(足腺)そこから出ています。
カタツムリクイズ問題2へ
(2)カタツムリの角は何本有るの
解答: c.前触覚と後触覚と1対づつ計4本
解説:頭の前に有る小さな一対の触覚を前触覚(あるいは小触覚)というそうです。前触覚は匂いを感じる器官です。前触覚の後内側の背面に有る長大な触覚を後触覚というそうです。どちらも伸縮自在です。後触覚の先端には黒色の小球がありますが、これが目です。そこで後触覚を眼触覚ともいうそうです。
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(3)カタツムリは成長したら殻はどうなるの
解答: c.殻口付近で殻が大きくなって行くので大丈夫。
解説:貝殻の表面には、殻口の縁に平行した細かい線があります、これは貝殻が成長していくことでできたもので成長線といいます。
ここからあとは、鹿児島の清水建司さんに教えてもらいました
> 巻き貝やカタツムリの殻はどのように成長して行くのでしょうか
結論から言いますと口の方(外側)に,どんどん新しくセメントを塗り
つけて行くように成長して行きます。
従いまして殻の一番上(とんがったところ)が一番幼い頃の殻というこ
とになります。
普通の巻貝は,生まれてすぐはプランクトンです。
実はこのころすでに殻を持っていて,それが胎殻(protoconch)と呼ばれ
ていて着底生活を送るようになってからの殻とはまったく異なっていま
す。これは顕微鏡サイズなのですが,とんがったところについていて,
分類の際の鍵として利用されることもあります。
もう一つ,サザエは波の荒いところで生育すると,殻の表面にあるトゲ
が長くなるという話を聞かれたことがあるかと思いますが,ある大きさ
まで水槽のようなところで育てて,その後波の荒いところへ放流すると
途中からトゲの大きな貝になります。巻貝の場合成長は口の方向になり
/\ ますから,殻の表面をよく見ると, / ̄ ̄\ 左の絵で言うと上下方向にすじが見 /| |** えます。これが成長にともなってつ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄( ) いた線(成長線)です。 **|***|*( )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ちなみに,2枚貝は扇形の頂点(ちょうつがい)の部分がスタートで,
外側へ大きくなって行きます。頂点の所をよく見ると小さな殻が見え
▽ ます。それをスタートにして,順 /\ ←ここが子供の に年輪のように,扇形の線が入っ / \ 時の殻 ているのがわかると思います。 / ↓ \ それが成長線です。 ( 成長方向 )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
殻の表面をミクロハイクしてみて下さい。成長線1本1本,殻の模様
の変化のなかにその貝の成長の歴史が刻み込まれていて,う〜んって
感じです。
> 殻口のところが反り返っているものの場合、一番外側から成長するとすると無理があるように思いますが。
貝の身を包む筋肉質の膜(外套膜)というものがあって,そこから石灰
質の液が分泌されて,基本的には口の外側というか延長方向というか,
殻が大きくなって行くのですが,一部はその際に殻を熔かすこともしな
がら殻を整形するのだと聞いています。
その後、カタツムリに詳しい人から聞きました。
大人になると、からの先がカールするのだそうです。そりゃそうですね。いくらなんでも溶かして再構築しなおすのは大変でしょうから、子どもの時は先をカールさせないんですね。だからいくら大きくても先がカールしていないものはまだ幼体、小さくても先がカールしていれば大人なんですね。(例外もあると思います)
カタツムリクイズ問題4へ
(4)カタツムリの雄と雌はどこで見分けるの
解答 a.カタツムリには雄も雌もない
解説:カタツムリは雌雄同体です。解剖すると、殻の中心付近に両性腺という精子と卵を作る器官があるそうです。だから、カタツムリはとにかく2匹いればどちらも子どもを作ることができます。どのカタツムリにも襟には小さな穴があります。これは、呼吸用の肺孔と肛門です。ちなみに、生殖口(門)は、右側の後触覚の少し後ろにある小さな穴だそうです。
カタツムリクイズ問題5へ
(5)カタツムリは音が聞こえるの
解答 d.耳がないから聞こえない
解説:聞こえませんから、大きな音をさせても触覚が引っ込むことはありません。
カタツムリクイズ問題6へ
(6)カタツムリはどうやって呼吸するの
解答 b.陸上にすんでいるのだから肺呼吸
解説:襟(殻のすぐ外を覆う部分)のところに小さな穴があります。これが肺口です。
カタツムリクイズ問題7へ
(7)ナメクジとカタツムリの関係は
解答 b.石の下に潜るのにじゃまだから殻を退化させた
解説:どちらも巻き貝の仲間です。ナメクジにも殻の痕跡が残っているそうです。
カタツムリクイズ問題8へ
(8)カタツムリはどこから卵を産むの
解答 c.右側の後触覚の少し後ろにある小さな穴から
解説:この穴を生殖門(口)と言い、結婚もここでしますが、卵も産みます。卵は、ミスジマイマイで直径3ミリのピンポン玉のような卵を数十個産みます。卵は約1ヶ月でふ化します。(気温が高いと20〜30日、低いと40日以上)
カタツムリクイズ問題8へ
(9)マイマイカブリって何
解答 b.カタツムリの天敵
解説:カタツムリの匂いをかぎつけたマイマイカブリは、カタツムリを見つけると鋭い顎で殻を壊し足り、殻の中に頭からつっこんで食べてしまいます。頭を殻につっこんだ姿がカタツムリ(マイマイ)をかぶっているように見えることからこの名前があります。]
カタツムリの天敵はマイマイカブリだけではありません。
ヒルの仲間もカタツムリを食べますし、鳥もするどいクチバシで殻を割ってカタツムリを食べます。イタチやタヌキも食べちゃうようです。哺乳類のヒトの中にもカタツムリを食べるのがいるそうで・・・カタツムリもなかなか大変です。
そうそう、沖縄にはカタツムリを専門に食べるヘビ(イワサキセダカヘビ)もいるそうです。
カタツムリクイズ問題10へ
(10)2匹のカタツムリが交尾をしています、卵を産むのはどっち?
a.体の大きい方が産卵する
b.交尾回数の少ない方が産卵する
c.雌の方が産卵する
d.両方産卵する
解答:d.両方産卵する
解説:カタツムリは、雌雄同体ですからそれぞれが両方の機能を持っています。お互いに精子をやりとりし、交尾した両方が産卵するのです。お互いが細い管(陰茎)を相手に挿入して、精子(正確には精子の入った袋)を相手の中に置いてきます。
もっとも、種類によっては一方ずつが交互に精子をやりとりするそうです。その時には、ひょっとするとaやbによる順番もあったりして?
カタツムリクイズ問題11へ
(11)カタツムリさんの殻は左巻きそれとも右巻き?
a.カタツムリの殻は右巻きです
b.カタツムリの殻は左巻きです
c.種類によって右巻きのものも左巻きのものもあります
d.カタツムリの個性ですから、一匹一匹違います
解答:c.種類によって右巻きのものも左巻きのものもあります
解説: カタツムリは、殻(から)が巻いていることからマイマイとよばれています。
さてそのからの巻き方です。どうも地球上のほとんどの巻貝(もちろんカタツムリも)のほとんどは右巻きなのです。ところが、中には変わり者がいます。左巻きのカタツムリがいるのです。その名もヒダリマキマイマイ(他にもいるようです)です。(巻き貝の中にもサカマキガイ等というのがいるのです←こいつは、移入種で日本の生態系をこわしているようですが)
ところがこの珍しいはずのヒダリマキマイマイは、箱根以東(日本海側では石川以東)では、一番目に付くカタツムリなのです。だから、これを読んでいるあなたが関東の人だったりすると、自然にbと思った事でしょう。でも、実際には箱根以東でも右巻きの種類の方がおおいのですよ。
逆に箱根以西の人は、左巻きのカタツムリを見たこと無いから、当然aだと思ったことでしょう。もっとも、右巻きのカタツムリ(セトウチマイマイなど多数)でも10万個体に1個くらいは左巻きのものがでるそうです、西日本で左巻きのカタツムリを見つけたら大発見!!!カタツムリに詳しい人に鑑定してもらいましょう。
カタツムリクイズ問題12へ
(12)カタツムリさんはブロック塀が好き?
a.ブロックのでこぼこが歩きやすいんです
b.とにかく垂直な壁が好きなんです
c.セメントを食べているんです
d.雨の日のブロック塀の温度が素敵なんです
解答:c.セメントを食べているんです
解説:カタツムリの殻はカルシウムからできているので、カタツムリが大きくなるためには、カルシウムを必要とします。そのため、カタツムリが多くいる地方には、カルシウムをふくむ石灰岩(せっかいがん)があったり、みじかなところでは、セメント(石灰岩が原料です)が使われている塀(へい)や石垣の近くで多く見られたりします。
カタツムリクイズ問題13へ
(13)カタツムリさんに毛はあるか
a.体中に毛が生えている
b.殻に毛の生えているカタツムリさんがいる
c.足に毛の生えているカタツムリさんがいる
d.カタツムリさんに毛なんか生えていない
解答:b.殻に毛の生えているカタツムリさんがいる
解説:毛の生えているカタツムリは確かに存在します。わたしも、愛知で見ました。山道を仲間と歩いていて、ふと・・・石垣の中にカタツムリが入るのを見つけました。いるなと、近づいてみてみると・・・なんだか毛が生えているようだ。まさか???早速ルーペを取り出して見てみると。確かに毛が生えていました。どうも、オオケマイマイというカタツムリのようです。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると
(殻自体の突起ではないが、)殻の表面の殻皮が変化して毛状になっている種も知られる。シワクチマイマイ類やビロウドマイマイ類では多くの毛状突起で殻全体が覆われており、よく似た殻表を持つ種は外国の別科のものにもいくつか見られる。またオナジマイマイ科のオオケマイマイなどの殻の周囲にはやや長い毛が見られ、ヤマタニシ科のヤマトガイ類も長い毛を持つものが多いが、これらは老成すると脱落している場合も多い。
オオケマイマイについて
http://www.insects.jp/kon-maimaiooke.htm
http://shell.kwansei.ac.jp/~shell/pic_book/data31/r003070.html
もっともっとカタツムリについて調べたい人は
かたつむりの館
http://www006.upp.so-net.ne.jp/maimai/
カタツムリの不思議の問題へ