の小径The Trail of Beauty

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最終更新:2010.1.2
その他のナチュラリスト・哲人・仲間の言葉から

言葉集T以外で美の小道やネイチャーメディテーションに使えそうな言葉を収集中です
宮沢賢治浦田愛奥田祐子川上雅弘レイチェル・カーソン
オットー・ベッテルソンゴータマ・ブッタくどう なおこセヴァン・カリス=スズキ坪田愛華
チベットの賢者アメリカ先住民リトル・トリー月夜のみみづく星野道夫
ジョセフ・キャンベルキムジェイミイアレイスター・クロウリーサン・テグジュペリ
ヘルマン・ヘッセ シュバイツアーサンセット・モームマハトマ・ガンジー
灰谷健次郎山びこ学校作者不詳矢沢 宰 サティシュ・クマール


データーが大きくなったので分割しました小道言葉集V

作者
言葉
宮沢賢治
宮沢賢治









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宮沢賢治








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海だべがど、おら、おもたれば
やっぱり光る山だたぢゃい
ホウ
髪毛(かみけ) 風吹けば
鹿(しし)踊りだじやい 
           宮沢賢治
            「高原」より
我等ハ黒キ土にフシ
  マコトノ草ノ種マケリ
              宮沢賢治
     「花巻農学校精神歌」より
根こそぎ抜いて行くやうな人に限って
それを育てはしないのです
ほんとの高山植物家なら
時計皿とかペトリシャーレをもって来て
眼を細くして種だけ採って行くもんです
                    宮沢賢治
        「花鳥図譜、八月、早池峰山巓」 より
「サンタ、マグノリア、枝にいっぱいひかるはなんぞ。」
向ふ側の子が答へました。
「天に飛ぴたつ銀の鳩。」
こちらの子が又うたひました。
「セントマグノリア枝にいっぱいひかるはなんぞ。」
「天からおりた天の鳩。」
・・・・・・・
「ええ、ありがとう、ですからマグノリアの木は寂静です。
あの花びらは天の山羊の乳よりしめやかです。
あのかほりは覚者たちの尊い偈を人に送ります。」
                             宮沢賢治
                          董話「マグノリアの木」より
(※マグノリアは、モクレンやコブシの総称です。)
賢治はこうも言っています、「覚者の善は絶対です。それはマグノリアの木にもあらわれ、けわしい峯のつめたい巌にもあらわれ、・・・・みんな覚者の善です。けれどもここではマグノリアの木が覚者の善で又私どもの善です。」
木や花の中に宿る、静寂や生命の輝きをしっかりと受け止めましょう。
浦田愛



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野に咲く草花 小さな小さな虫たち
こんな小さな体の中にも
生命(とき)ながれてる
君の生命のながれ 君しか流せないから
君の生命 大切に 大切にしよう
  今 今を 今 生きること
  今 今を 今 生きること
                    浦田愛 
                     「今を生きる」より

昨日でもなく明日でもなく、「今」に意識を集中してみましょう。今ここにいて、自然を感じ自然になっているこの時に。
奥田祐子



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山があるよ 空があるよ 雲があるよ
大きな自然と同じ 僕らはここにいる
風のにおい 草のにおい 土のにおい
なんて気持ちがいいのさ 僕らはここにいる
                     奥田祐子
          「山のように 空のように 雲のように」より

においを感じてみましょう。見えないものを感じてみましょう。
川上 雅弘
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耳をすましてごらんなさい
大地の歌が聞こえるでしょう
幾億年の歳月を流れて風が吹く
この星で生れたあなただから
この星の生き物たちと
生きてゆきなさい
       川上 雅弘
       「この星で」より

この星のすべての生きとし生けるものと、共にある私を感じてみましょう。
レイチェル・
 カーソン




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自然にふれるという終わりのないよろこびは、けっして科学者だけのものではありません。大地と海と空、そして、そこに住む驚きに満ちた生命の輝きのもとに身をおくすべての人が手に入れられるものなのです。
 レイチェル・カーソン
                          
見すごしていた美しさに目をひらくひとつの方法は、自分自身に問いかけてみることです。

「もしこれが、いままでに一度も見たことがなかったものだとしたら?
もし、これを二度とふたたび見ることができないとしたら?」と。
 レイチェル・カーソン
                          
自然の一番繊細な手仕事は、小さなもののなかに見られます。雪の結晶のひとひらを虫めがねでのぞいたことのある人なら、誰でもしっているでしょう。
 レイチェル・カーソン
             
自然の繊細な手仕事に気持ちを集中して見ましょう。
             
オットー・
ベッテルソン

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「死に臨んだとき、私の最後の瞬間を支えてくれるものは、この先になにがあるのかという限りない好奇心だろうね」
オットー・ベッテルソン
             
スエーデンのすぐれた海洋科学者であるオットー・ベッテルソンは、93才で世を去るまで、彼のはつらつとした精神力は失われなかったといいます。
                          
ゴータマ・
ブッダ













ゴータマ・
ブッダ





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あたかも母たるものがその独り子を
おのが生命をかけて守るがごとく
すべて生きとし生けるもののうえに
限りなき慈しみの思いをそそげ
           ゴータマ・ブッダ
             仏典『スッタニパータ』より
             
四方のどこにでも往き、
害心のあることなく、何でも得たもので満足し、
諸々の苦難に堪えて、恐れることなく、
犀の角のようにただ独り歩め
             ゴータマ・ブッダ      
              仏典『スッタニパータ』より
             
ここに集いあつまった精霊たちよ、
あるいは、地にあるものも、
あるいは、空にあるものも、
まさしく、一切の精霊たちよ、
幸い成れ。
              ゴータマ・ブッダ
               仏典『スッタニパータ』より
             
何であれ、生あるものとして存在するなら、
あるいは、動くものたちも、あるいは、動かないものたちも、残りなく、
あるいは、長いものたちも、あるいは、大きいものたちも、中くらいのものたちも、短いものたちも、微細・粗大のものたちも――
             
あるいは、かつて見たものたちも、あるいは、いまだ見たことがないものたちも、
さらには、遠くに住むものたちも、近くに住むものたちも、
あるいは、すでに生まれ落ちたものたちも、あるいは、これから生まれて来るものたちも、
一切の有情(生類)は、
自ら楽しむ者と成れ。
                 ゴータマ・ブッダ
                仏陀『スッタニパータ』より
             


くどうなおこ


















くどうなおこ






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くどうなおこ














くどうなおこ






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くどうなおこ















くどうなおこ






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   いのち

わしの しんぞうは
たくさんの
ことりたちである
ふところに だいて
とても あたたかいのである
だから わしは
いつまでも
いきていくのである
だから わしは
いつまでも
いきていて よいのである

               けやき だいさく
                『のはらうたより』より
     いいてんき

きょうは ほんとに いいてんき
だれかと はなしを したくなる
   
   からすさんや
   ちょっときて
   おちゃのんでいかんかえ
   わたぐもさんや 
   ちょっときて
   かたもんでくれんかえ
   
ああ いいながめ いいきもち
きょうは ほんとに いいてんき

          おおすぎ ごえもん
            『のはらうた』より
  ひかるもの

さんぼんまつの うえから
ひかるものを みつけた
とんでいくと
ちいさな みずたまりだった
さっきの ゆうだちで
できたのだな

「おまえ ひかっているぜ」
みずたまりは「うふふ」といった
みずたまりと おれは
ゆうやけをみながら
しばらく はなしした

「おまえ じつに ひかっている」
もういちどいって わかれた

うちに つれていけないものな
 
                 からす えいぞう
                    『のはらうた』より
今日も「おはつ」

お日さま おはよう
新しい朝を ありがとう
今日という日の あちこちに
いろんな「おはつ」が まっている

そうなんだ
世界は まいにち生まれたて
世界は まいにち「おはつ」!
「友だちになる」

晴れた日に
みまわせば
雲や風や小鳥や虫たちが
「こんにちは光線」を放っているみたいだ
そこで嬉しく声かける
・ ・・私「ヒト」です
あなたの お名前は?

   工藤直子

※ 「好き」になるのが関心を持つ第一歩。その次はどうしよう?
セヴァン・
カリス=スズキ




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オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。
死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。
絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。
そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。
 どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。

セヴァン・カリス=スズキ
リオ・地球環境サミット(1992年)での「伝説のスピーチ」より

You don't know how to fix the holes in our ozone layer. You don't know how to
bring salmon back up a dead stream. You don't know how to bring back an animal
now extinct. And you can't bring back forests that once grew where there is now
desert. If you don't know how to fix it, please stop breaking it!


「リオの伝説のスピーチ」全文
坪田愛華






坪田愛華



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坪田愛華



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子供は親を鏡に育つよね。人間は、地球を鏡にして生きなくっちゃあ。
          坪田愛華
落ちていく枯葉だって美しい。肥料にもなるし...。
 木はそのことを知っているのよ。
          坪田愛華
空を見ていると、自分がとても小さく見えるって言うけど、私は逆。
 自分が空一杯にどんどん拡がっていくの。
          坪田愛華 
地球上の
生命
大気


すべてのいのちは一つ。
食物連鎖の中で何も余分なものは無い。

生き物すべてが支えあってこそ
地球の環境は守られる

      坪田愛華


チベットの
  賢者


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子どものような心を持って生きるときのみ、
人は生きるに値するものとなるのだ。
そうすれば、
多くの事柄を知っても優越感を感じなくなる。
 
               チベットの賢者の言葉
アメリカ
  先住民







アメリカ
  先住民















アメリカ
  先住民









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アメリカ
  先住民







アメリカ
  先住民














アメリカ
  先住民











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アメリカ
  先住民







アメリカ
  先住民













アメリカ
  先住民











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アメリカ
  先住民



















アメリカ
  先住民











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アメリカ
  先住民
















アメリカ
  先住民











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アメリカ
  先住民











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木が話すのを知っていますか。
そう、木はほんとうに話すんですよ。
木はお互いにおしゃべりしますし、
注意深く耳を傾ければ、
あなたにも話しかけてきます・・・・
わたしは木からたくさんのことを学びました。
ときには天候のこと、ときには動物のこと、
そしてときにはグレート・スピリットのことを。

ウォーキング・バッファロー(ストーニー・インディアン)
われわれはみな、グレイト・スピリットの庭に咲く花なのであると、
わたしは教えられた。
われわれは同じ根っこをわけあっていると。
その根とは、母なる大地のことなのだ。
その庭が美しいのは、さまざまな色があるからだ。
そしてそれぞれの色は、
さまざまに異なる伝統や文化的な背景をあらわしている。

 オー・シンナ(アメリカ先住民)
最初のアメリカ人(インディアン)は沈黙を深く信じていた。沈黙は完全な平衡のあかしであるから。沈黙とは、体と精神と魂が完璧な釣りあいをとっていることである。自己を保っている人は、葉の一枚たりとも動かぬ木のように、小波ひとつ立たない輝く池のように、つねに静かで、実存のあらしに揺すぶられることがない。
   アメリカ・インディアン
遊び方を知る者は、
いかなる障害をも、飛び越える
歌うことと、笑うことを知る者は、
いかなる困難にも、挫けない

イグルーク・エスキモーに残されている格言
おまえが大きな船に乗り、私が小さなカヌーに乗っていても、
私たちは同じ生命の川を分かち合わねばならない。

アメリカインディアンの古老、オーレン酋長
岩は偶然ここにあるのではない。
木は偶然ここに立っているのではない。
そのすべてを造った者がいる。
私たちにあらゆることを教えてくれる者が。

クロウインディアン
大地は知っている。
もしおまえが、間違いを犯せば大地は知っている。

コユコンインディアン
大地が横たわっている。
大地の魂が横たわっている。
その上はすべての生き物で装われている。
聖なる言葉が横たわっている。

ナバホ・インディアンの歌
心から願うなら、あなたの願いは、
太陽や自然の中の精霊が、かならずかなえてくれるんだよ

ナバホ
どうかわたしを、美のなかに歩ませ、
なにとぞこの眼に、赤と紫の夕陽をお見せください。

この両手が、
あなたの創られたものを、尊敬させるようにしてください。

この耳を、
あなたの声が聞こえるように、鋭くしてください。

トム・ホワイトクラウド
鳥たちが歌声をあげ、
ひとつになった幸せを歌いあげるだろう。
彼らは、宇宙の力と、
あらゆるものの創造者との調和に合わせて
歌声をあげるだろう。
鳥が歌い、そして人々も歌い、
やがて命の歌がひとつになる
ロングヘヤー・カチナ(ホピ族)
見上げる 夏の日の 大空に
わたしの 姿を さがしもとめ
道に響く わたしの 足音に
あなたの 耳を こらしなさい。
石を 持ちあげて みれば
そこに わたしは いる。
HO!

シャイアン・インディアン
東の空と大地が夜明けの色に染まる頃、ここに新しい生命が息づき始めます。
一番に呼び起こされるのは、母なる大地です。
大地は、体をゆすって目を覚まし、起き上がり、生まれたばかりの夜明けの息吹を感じます。
木の葉や草は風にそよぎ、みんなみんな動きはじめます。
真新しい一日の息吹と共に。
あらゆるところで命が生まれ変わります。
なんと神秘に満ち溢れているのでしょう。
私達は今、とても神聖な事を話し合ってます。
それは、毎日毎日起こっている事なのに。

ザ・クラヒュース・タヒラッサウィッチ
(ボーニー族)
わたしの体に 血がめぐるように
木々のなかを 樹液が流れている。
わたしは この大地の一部で
大地は わたし自身なのだ。
シアトル首長
大地は わたしたちに属しているのではない。
わたしたちが 大地に属しているのだ。

シアトル首長
あらゆるものが つながっている。
わたしたちが
この命の織り物を織ったのではない。
わたしたちは そのなかの
一本の糸にすぎないのだ。

シアトル首長
私たちはここまで速く歩きすぎてしまい、
心を置き去りにして来てしまった。
心がこの場所に追いつくまで、
私たちはしばらくここで待っているのです。
南アメリカの先住民
夜明けの歌

黒い七面鳥が 東の方で尾をひろげる
するとその美しい尖端が
白い夜明けになる

夜明けが送ってよこした少年たちが
走りながらやってくる
かれらが穿いているのは
日光で織った黄色い靴

かれらは日光の流れのうえで踊っている

・・・・

そしていま おれたちのうえに
美しい山々のうえに
夜明けがある
メスカレロ・アパッチ族

アパッチ族にとっては、夜明けは、七面鳥が黒い尾を拡げるその、ちょうどその時本当にやってくるのだ(金関寿夫)
青い夜がおりてくる

青い夜がおりてくる
青い夜がおりてくる
ほら、ここに、
ほら、あそこに
トウモロコシの
ふさが震えている
パパゴ族

「この歌は畑にトウモロコシの種子を植えたあと、その順調な生育を祈って、古来のリズムに合わせた足拍子を踏みながら、何十回、いや何百回となく称えられるのだという。(金関寿夫)」願いの歌なのです。天地の霊に祈る歌なのです。その祈りの力を感じてみましょう。


限りなく遠い むかしから じっと
おまえは休んでいる

走る小路のまんなかで 
吹く風のまんなかで
おまえは休んでいる

鳥の糞を身体いっぱいにかぶって
足もとから草をぼうぼうと生やして
頭を鳥の綿毛で飾られて
おまえは休んでいる

吹く風のまんなかで
おまえは待っている
年老いた岩よ
オマハ族

私たちを取り巻く全てに霊を感じます。人だけでなく動物にも植物にも霊を感じます。そして、岩にも霊を感じています。
心から願うなら、
あなたの願いは、
太陽や自然の中の精霊たちが、
必ずかなえてくれるんだよ
ナバホ・インディアン たくさんのふしぎ「ナバホの人たちに聞く」より
・・・あらゆる植物は何かの力をもっていて、
その力をもらうには、
静かに、
耳をすましながらそこへ近づいてゆけばいい・・・
アラスカのネイティブアメリカン 『旅をする木』より
わかちあうことができれば、
悲しみは半分に、
喜びは2倍になります。
    アメリカ・インディアンの言葉
フォレスト・
   カーター
『リトルトリー』
  より







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フォレスト・
   カーター
『リトルトリー』
  より









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フォレスト・
   カーター
『リトルトリー』
  より









フォレスト・
   カーター
『リトルトリー』
  より








フォレスト・
   カーター
『リトルトリー』
  より







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みんなおまえが来たのを知っている
森も、森を吹き抜ける風も
父なる山が、子どもたちに歓迎の歌を歌わせているのさ
みんなリトル・トリーをこわがらない
リトル・トリーの心のやさしさを知っているからね
みんな歌っているよ、「リトル・トリーはひとりぼっちじゃない」って
『リトル・トリー』より(p17)

※リトルトリーはあなた自身です。森に受け入れられているあなたを感じてみましょう。
太陽の光は山頂にぶつかってはじけ、大気中にまばゆい光の矢をシャワーのように射放っている
『リトル・トリー』より(p23)
必要なだけしか獲らんこと。
鹿を獲るときはな、いっとう立派なやつを獲っちゃならねい。
小さくてのろまな奴だけ獲るんじゃ。そうすりゃ、残った鹿がもっと強くなっていく。
そしてわしらに肉を絶やさずに恵んでくれる
『リトル・トリー』より(p25)
今こうしてここにいる
これこそ天国なのだと
『リトル・トリー』より(p30)
山の頂に目を向けて
朝の誕生を見てごらん
木々の間から聞こえる風の歌に耳を澄まし
母なる大地から湧き出す生命を感じてごらん
ほら、チェロキーのおきてがわかるだろう

『リトル・トリー』より(p30)
※チェロキーの掟は、自然をむさぼらないこと、奪いつくさない、節度。自然と共にある生き方のことです。
人は理解できないものを愛することはできないし、ましてや理解できない人や神に愛をいだくことはできない
理解は年を経るほどにいっそう深まってゆき、命に限りのある人間のあらゆる思いや説明を超えたところまで行き着くことができる。だからこそ人はそのような理解をkinという言葉で呼んだのだ、と。
『リトル・トリー』より(p68)
なにかいいものを見つけたとき、まずしなくちゃならないのはね、それをだれでもいいから、出会った人に分けてあげて、いっしょに喜ぶことなの。
そうすれば、いいものはどこまでも広がってゆく
『リトル・トリー』より(p100)
だれでも二つの心を持っているんだよ
ひとつの心は、からだの心(ボディー・マインド)
からだがちゃんと生き続けるようにって、働く心なの
もうひとつの心は霊の心(スピリット・マインド)
霊の心ってものはね、ちょうど筋肉みたいで、使えば使うほど大きく強くなってゆくんだ。
どうやって使うかというと、ものごとをきちんと理解するのに使うのよそれしかないの。
『リトル・トリー』より(p105)
理解というものは愛と同じものなの。でもね、かんちがいする人がよくいるんだ。理解していないくせに愛してるふりをする。それじゃなんにもならない。
『リトル・トリー』より(p106)
ぼくは道端に腰をおろし、靴と靴下を脱ぎ捨てた。「こんなのはいていたら、山道を歩いている感じがしないよ、おじいちゃん」素足の裏に土のかすかなぬくもりが伝わり、すねから膝へ、膝からももへと、ゆっくり這い登ってくる。祖父は声をたてて笑い、自分も腰をおろすと靴を脱いだ。靴下も脱いで靴につめこみ、立ち上がって思いっきり遠くへそれを放り投げた。
『リトル・トリー』より(p314)
きつい冬も時々は必要だ、と祖父は言う。それがなにかをかたづけ、なにかをすこやかに育てる自然のやり方なのだ。
例えば、氷は木の枝のうちの弱いものを選んで折ってしまう。もっと強い枝を出させるためだ。
『リトル・トリー』より(P322)
ジェイン
ヨーレン

『月夜の
みみづく』より




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みみずくに あうときは 
おしゃべりは いらないの
さむさも へっちゃらなの
あいたいなあ あえるかなって
わくわくするのが すてきなの・・・
それが とうさんに おそわったこと

月が まぶしく かがやく夜に
なんだか わくわくするものが
しずかに つばさをひるがえし
ひかりのなかを とんでいく
『月夜のみみづく』より
星野道夫









星野道夫












星野道夫






星野道夫





表へ


星野道夫






星野道夫





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星野道夫






星野道夫





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星野道夫






星野道夫





表へ


星野道夫






星野道夫





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気がついたんだ 
おれたちに 同じ時間が 流れていることに
星野道夫『クマよ』より

※自然に流れる時と、同じ時を感じてみよう。
夜になると すこし こわいんだ
どこかに
おまえがいると 思うだけで
テントの中で
じっと 耳をすませてしまうんだ
でも そんなとき
ふしぎな気持ちになるんだよ
おれは
動物になったような気がして
夜になると すこし こわいんだ

でも
そのふしぎな気持が 好きなんだ
星野道夫 『クマよ』より
秋の色が
ぐんぐんと すすむときを
知っているか
ぐっと 冷えこんだ夜の
晴れあがった 次の日だ
じっと 目をこらして 見てごらん
ほら 赤や黄色が
ずっと ずっと 深いだろう
見わたすかぎり 見わたすかぎり
星野道夫 『クマよ』より

※目の前の自然を深く深く見つめてみましょう。
美しい骨が
秋のツンドラに うもれていた
おれは 手をのばし
そっと さわってみた
顔を近づけ
匂いを かいでみた
しゃがみこんで
遠い日の おまえの歌を 聞いていた
星野道夫 『クマよ』より

※自然の美に、手をさしのべてしっかりと感じてみよう。
もし誰もが,人に教えたくないほど美しい秘密の場所を持っているとしたら、
それはぼくにとって,<Red Bluff Cove(赤い絶壁の入江)>です。
・ ・・・
ここに来るたびに、ぼくは悠久な時間を想います。
人間の日々の営みをしばし忘れさせる、
喜びや悲しみとは関わりのない、
もうひとつの大いなる時の流れです。
星野道夫『旅をする木』より

※ 星野さんにとっての赤い絶壁の入江は、そこで地球(ガイア)とつながる特別の場所です。
あなたにとって、そのように特別の場所は?
無窮の彼方へ流れゆく時を、めぐる季節で確かに感じることができる。自然とは,何と粋なはからいをするのだろうと思います。一年に一度、名残惜しく過ぎてゆくものに、この世で何度めぐり合えるのか。
星野道夫『旅をする木』より
日々生きているということは、あたりまえのことではなくて、実は奇跡的なことのような気がします。
星野道夫『旅をする木』より
情報が極めて少ない世界がもつ豊かさを少しずつ取り戻してきます。それはひとつの力というか、ぼくたちが忘れてしまっていた想像力のようなものです。
星野道夫『旅をする木』より
人と出会い、その人間を好きになればなるほど、風景は広がりと深さを持ってきます。
星野道夫『旅をする木』より

※ その人が、どのような自然(風景)の中で生きてきたのか理解する。そのとき、風景の持つ新たな本質に近づくことができる。
人間のためでも誰のためでもなく、それ自身の存在のために息づく自然の気配に、ぼくたちはいつも心を動かされた。
星野道夫『旅をする木』より
満天の星や泣けるような夕陽を一人で見たいたとすると・・・愛する人に、その美しさやその時の気持をどんな風に伝えるか?
それは
自分が変わってゆくことだ・・・その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだ
星野道夫『旅をする木』より
ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実にゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは天と地のさほど大きい。
星野道夫『旅をする木』より

※ アラスカで目前にザトウクジラのブリーチングを見た星野の友人は、「私が東京であ
わただしく働いている時、その同じ瞬間、もしかするとアラスカの海でクジラが飛び上がっ
ているかもしれない、それを知ったこと・・」それが良かったと語った。
私たちが生きてゆくということは、誰を犠牲にして自分自身がいきのびるのかという、終わりのない日々の選択である。生命体の本質とは、他者を殺して食べることに有るからだ。
星野道夫『旅をする木』より
結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味を持つのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である。
星野道夫『旅をする木』より
ふと立ち止まり、少し気持を込めて、五感の記憶の中にそんな風景を残してゆきたい。何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時を、大切にしたい。あわただしい人間の日々の営みと並行して、もうひとつの時間が流れていることを、いつも心のどこかで感じていたい。
星野道夫『旅をする木』より


ジョセフ・
 キャンベル

表へ
私たちには、時間という壁が消えて奇跡が現れる神聖な場所が必要だ。
今朝の新聞に何が載っていたか、友だちはだれなのか、だれに借りがあり、だれに貸しがあるあるのか、そんなことを一切忘れるような空間、ないしは一日のうちのひとときがなくてはならない。
ジョセフ・キャンベル 『旅をする木』より
キム

表へ
寒いことが、人の気持を暖めるんだ。
離れていることが、人と人を近づけるんだ。
キム 『旅をする木』より
ジェイミイ


表へ
町にいれば、自分自身の中にある孤独を避け続けることができる。テレビのスイッチをひねったり、友だちに電話をかけたりしてね。その孤独と向き合わない方法があるから・・・でもここではそれができない。その代わり、その孤独を苦しみぬいてしか得られない不思議な心の安らぎがあったのです・・・
ジェイミイ 『旅をする木』より

  アレイスター・クロウリー

世界とは、鏡のようなもの。
それを変えるには
あなたを変えるしかない。
  アレイスター・クロウリー
サン・テグジュペリ

表へ
砂漠が美しいのは、
 どこかに井戸を隠しているからだよ。
     サン・テグジュペリ『星の王子様』より
大事なことは目に見えないんだよ
 サン・テグジュペリ『星の王子様』より
ヘルマン・ヘッセ









ヘルマン・ヘッセ


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この一事を、待つことを、忍耐を持つことを、耳を澄ますことを、彼は川辺で学んだ。
ヘルマン・ヘッセ

無言で水に耳を傾けた。水はふたりにとって水ではなく、生命の声、存在するものの声、永遠に生成するものの声だった。
       ヘルマン・ヘッセ
魂がそこなわれる時、
魂を犠牲にして成功するとき、
君にとって
決して幸福な花は開かない。
       ヘルマン・ヘッセ
シュバイツアー





シュバイツアー









シュバイツアー





シュバイツアー









シュバイツアー






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太陽の光は、あとかたもなく消えてしまうことはない。
ただし、
太陽の光が草木を目ざまして緑が芽ばえてくるまでには、時間がかかる。
そして、種をまいた人が、かならずしも自分で収穫できるとは限らない。
           シュバイツアー
自分は生きようとする生命にかこまれて生きている、生きようとする生命である
              シュバイツアー
花さく木の中に、クラゲの不思議な形の中に、草の茎の中に、水晶の中に、いたるところに生きようとする意志は、自分の中に与えられている完全さに到達しようと努める。
                    シュバイツアー

生きようとするということは、自分を生き抜くこと、自分の中に与えられている一番美しい姿になろうとすることです。
「神様、息をしているすべてのものをお守りください、祝福をお与えください。何も悪いことがおこらないように、夜も安心して眠れるように、してやってください。」
                 シュバイツアー
※少年時代のシュバイツアーは、夕べの祈りのあと、こっそりと命を持っているすべてのもののために、自分で考え出したお祈りを付け加えたのです。
私たちの隣人は人間だけではない。すべての生物が私たちの隣人である。   
                    シュバイツアー
人間は、人間の生命もすべての生物の生命も含めて、生命そのものを神聖なものと考える場合にのみ、道徳的なのである。
                   シュバイツアー
牧場で牛にやる草をたくさん刈り取った農夫は、帰り道でおもしろ半分に、道ばたの花を一本でも折らないようにしなければならない。なぜなら、殺さなくてすむ生命を、殺すことになるからである。
                   シュバイツアー

サンセット・モーム 人生とはおもしろいものです。
何か一つを手放したら、
それよりずっといいものがやってくるものです。
          サンセット・モーム
マハトマ・ガンジー



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幸せとは
あなたが考えることと、
あなたが言うことと、
あなたがすることの
調和が取れている状態である。

見たいと思う世界の変化に
あなた自身がならなくてはならない
            マハトマ・ガンジー
※世界を変えることはそれほど重要ではない、私たちが自らの意識の中でその変化になることに比べれば・・・
灰谷健次郎
「わたしの出会った子どもたち」角川文庫より
「山びこ学校」より





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「雪」
雪がコンコン降る。
人間は
その下で暮らしているのです。
石井敏雄 『山びこ学校』より
「ゆき」 
ふくのうえのとまって
なかにかくれてねてしもた
うえだしんご 『山びこ学校』より 
「いぬ」
いぬは
わるい
めつきはしない
さくだ みほ 『山びこ学校』より
作者不詳



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あなたの知らないところに
いろいろな人生がある
あなたの人生が
かけがえのないように
あなたの知らない人生も
また かけがえがない
人を愛するということは
知らない人生を知るということだ

「ひとりぼっちの動物園」より 
すべての物質は化石であり、その昔は一度きりの昔ではない。
風がすっぽり体をつつむ時、それは古い物語が吹いてきたのだと思えばいい。
風こそは信じがたいほどやわらかい真の化石なのだから・・・
『旅をする木』より
世の中には二種類の人間がいる。
・・・奇妙で,面白い人生を送る人々、
そしてもうひとつは、まだ会ったことがない人々・・・
つまりこの世の中で、それぞれの人間の一生ほど興味深いものはないということかしら・・・
『旅をする木』より
矢矢沢 宰 



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矢沢 宰 








矢沢 宰 







矢沢 宰 





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矢沢 宰 







矢沢 宰 





沢 宰 



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矢沢 宰 








矢沢 宰 







矢沢 宰 





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矢沢 宰 







矢沢 宰 








矢沢 宰 




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矢沢 宰 










矢沢 宰 



矢沢 宰 



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矢沢 宰 








矢沢 宰 







矢沢 宰 





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矢沢 宰 







矢沢 宰 








矢沢 宰 




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矢沢 宰 




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矢沢 宰 








「ききょう」
おまえは
本当に健康そうだね
つぼみは
ちょっとさわれば
はじけそうだね
矢沢 宰 
「一本のすじ雲」
一本のすじ雲
このはてしない青空に
何かと何かを結ぶかのように
夕日で銀色にそまる
僕は好きだ この一本のすじ雲が
矢沢 宰 
「空の野菊」
暑い空に小さな野菊のような花が
走り去るのを私は見たことがある
色は空の色と変らない
私だけしか見えない野菊を
私は誇りにしている
矢沢 宰 
「自分は」
自分は胸がムキムキして来る時がある
何が何でもうれしくなって来る時がある
それは寝ていてほんのちょっとした
きっかけがそうさせる
例えば屋根の上で雀が転んだとか
誰かが笑みを浮かべてドアの所に
現れた時とか
自分の考えが実証された時等々
胸がムキムキして
何が何でもうれしくなる
矢沢 宰 
「希望」
とろんとした暖かさの中に
時々響くバイクの音や
煙突よりも
向こうの空で
はちきれそうに
鳴く雲雀
頭を出したばかりの
名も知らぬ草々に
薄くほほえむ太陽
こんな時僕は
なんとはなしに
あくびをする
大きな大きな
あくびをする
矢沢 宰 
「春の夜の窓は開けて」
電気はつけないことにしよう
窓は開けておくことにして
春の夜の清く甘ずっぱいような香りを
部屋の中いっぱいにしよう
そして俺は
静かに神様とお話しをしよう
矢沢 宰 
「かっこうの」
かっこうのなくこえを聞いて
ふるさとの森のしたの
清水のつめたそうないろなど
おもいだす
矢沢 宰 
「おれの中に」
おれの中に
もう一人
すばらしい
人間がいて...
そいつと
しっかり
手をむすんで
生きて
行きたい
矢沢 宰 
「友は」
友はくさの上にねて
僕はまどの上から話しかける
キリスト様のことを
空の青いことを
矢沢 宰 
「空が」
空があんまり青いので
かた目をつむって
見たらば
母のような
やさしいものが
よこぎった
俺はうれしかった
矢沢 宰 
「幸」
雪は
天国の
あまりにも
幸福すぎるのに
退屈して
世の中へ
フワフワと
消えに降りてくるのだとさ
フワフワと
フワフワと

雪はバカだなぁ
矢沢 宰 
「私の中で・・・・・・」
私の中で他人の花は咲かない
他人の中で私の花は咲かない
私には私の中で私の花が咲く
枯れて行く花が・・・・・・
そよ風にも散りそうな
弱い花
それでもいっしょうけんめいに開こう
と努力する弱い花
そういう花を私はかざりたい
矢沢 宰 
「入道雲」
大男になって
またいだり
よじ登ったり
いっきにかけおりたりして
ふるさとへ帰りたい
矢沢 宰 
「秋風」
三日月の先を
白いゆびがつかんで
池の水ですすいでいる
あれは
人のゆびか.のゆびか
いいえ あれは
ひとり遊びの大好きな
秋風のゆび
いたずら好きの
冷たいゆび
矢沢 宰 
「再開」
誰もいない
校庭をめぐって
松の下にきたら
秋がひっそりと立っていた

私は黙って手をのばし
秋も黙って手をのばし
まばたきもせずに見つめ合った
矢沢 宰 
「電車」
雲が流れてきて止まり
小さなトンネルを
出たばかりの電車が
その影をひろった

線路わきのタンポポは
何事もなかったように
またゆれた
矢沢 宰 
「風が」
あなたのふるさとの風が
橋にこしかけて
あなたのくる日を待っている
矢沢 宰 
「少年」
光る砂漠
影をだいて
少年は魚をつる

青い目
ふるえる指先
少年は早く
魚をつりたい
矢沢 宰 


サティシュ・クマール







サティシュ・クマール










サティシュ・クマール





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サティシュ・クマール









サティシュ・クマール


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あなたがいるから わたしがいる
君あり、故に我あり(サティシュ・クマール著 尾関修・尾関沢人訳)

数えきれない時を重ね 種は大地と結びつく
生命の流れに身をゆだねれば 奇跡のようにぽんと芽が出る
いつまでも いつまでも 種は 種のままでありはしない
芽生えて天高くのびていき やがて無数の種になる

果てしない時を越えて ひとは自然とひとつになる
宇宙の流れに身をゆだねれば 奇跡のように変化がおきる
いつまでも いつまでも わたしは わたしのままでありはしない
欲望も とらわれも 期待も 捨て去り 心が解き放てたら
種は大地に 助けられ 大地は種に助けられる
枯れ木は大地に身を横たえ 大地の生命の誕生を祝う
花は蜂に蜜を与え 蜂は花の営みを繋ぐ

魂は助け合い 満たされる
魂は与え合い 救われる
あなたがいるから わたしがいる
すべての生命は 生かされる
生きとし 生けるものは 繋がっている


※参考
「土と心と社会」懐かしい未来ネットワーク
http://afutures.net/event/091118.html


息を吸う時と吐く時の間の瞬間に気をつけなさい。
息を吸ってもなく吐いてもいない一瞬を見つめるのよ。
その瞬間を引き延ばそうとしたり、
息を止めたりする必要はないわ。
ただ見つめるのよ。

呼吸はあなたと世界を結びつけるのよ。
あなたは、同じ生命の呼吸を、
同じ空気を、すべての人々と分かち合っているの
この目に見えない仲立ちを通じて、
すべての人と結びついているのよ。
動物、鳥、魚、植物、そして宇宙全体と
同じ呼吸を分かち合っているのよ。
呼吸を通じて私たちがみんなつながっているとは、
なんて素晴らしいことでしょう。
空気には、どんな壁も境界も、差別や分離もないわ。
呼吸に注意を払うことで、
あなたの分離の感覚は消えてしまうのよ。

         (サティシュ・クマール「君あり、故に我あり」より)





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