おもしろクイズの解答と解説について 内容については私なりに様々な書籍やネット上の資料を調べて書いています。しかし、本にしろネット上の資料にしろ必ずしも科学的に正しいとは限りません。また、書かれた時点では通説とされていても、その後より妥当性のある説が発表されいている可能性があります。 私が調べた時点でも、異なる説が見つかる場合が多いです。その場合、私の判断で確からしい内容を正解として書かせてもらっています。私自身は専門家ではないので、所詮素人判断といえます。 このクイズを参考して色々と判断されることはかまいませんが、それぞれの判断と責任でご利用ください。 |
・手で触る・・・丸くなった。 ・竹串で触る 背中・・・丸くならない。 おなか・・・丸くなった。 ・ゆする・・・ちょっと丸くなった。 ・水をかける・・・丸くなった。 ・光を当てる・・・丸くならない。 |
体は、頭部・胸部・腹部・尾部からできています。頭部には2対の触角がありますが、第1触角が退化して1対しか認められない場合が多い。眼は1対の複眼を備えていますが、無いものも多い。 体長は約14mm。体は固い甲羅で覆われています。甲羅の数は全部で14節。頭が1節、胸が2〜8節、腹が9〜13節、尾が14節。それぞれが離れていて危険なときは球状に丸くなります。暑い夏や乾燥する冬にも落ち葉や石の下でじっと丸くなっています。これは体の水分が蒸発するのを防ぐためです。非常に乾燥に弱い。 胸部は大きく、外観の大部分を占めています。8節からできているのですが、実際は7節のように見えます。腹部は6節から構成されていて、足はありません。尾部は1節で、1対の尾肢があります。 |
もっと詳しく 富山市科学文化センターの「今月の話題:No.277」 ワラジムシ(ダンゴムシも広くはこの仲間です)を見てください、絵入りでわかりやすいです) http://www.tsm.toyama.toyama.jp/public/wadai/nendo2001/wadai277/wadai277.html |
一般に良く目にするダンゴムシは「オカダンゴムシ」で、これは外国から来ました。このことは間違いなかったのですが・・・ 実は日本にも在来のダンゴムシがいて、「セグロコシビロダンゴムシ(Venezillo dorsalis=Armadillo dorsalis)」の仲間です。オカダンゴムシの体重が最大250 mg(1gの1/4)になるのに、この方はせいぜい50 mg(1gの1/20)しかないのです。ダンゴムシですからく、さわるとまん丸くなりますが、すぐに起きあがって動く。オカダンゴムシはオカダンゴムシ科(Armadillididae)に、セグロコシビロダンゴムシはコシビロダンゴムシ科(Armadillidae)に分類されるのです。 この、日本固有種の「セグロコシビロダンゴムシ」は一定規模以上の安定した森林の落ち葉が自然堆積した場所に生息しているのですが、その生態は、まだ、よくわかっていないようです。オカダンゴムシはどこにでもみられるので指標性はありませんが、質のよい樹林を生息条件とするセグロダンゴムシと組み合わせることによって、都市緑地のような孤立した環境の自然度をあらわす指標になっています。 どうです、日本固有種の「セグロコシビロダンゴムシ」を見てみたいと思いませんか? そんな方は、とりあえず、 「土の中に住む生き物を飼(か)ってみよう」で違いを確認して、森へ行きましょう。 http://www.biwa.ne.jp/~kita-jhs/kankyo/aminal/ani_032.htm 尚、 この日本産の小さなコシビロダンゴムシ、富山市科学文化センターの布村昇さんの研究で、地域ごとで大きく種分化をとげていることがわかってきているそうです。たとえば、西表島、石垣島、与那国島、大東島ものでも、それぞれ別種だというのです。先に述べた「セグロコシビロダンゴムシ」の分布はどうも近畿・中部・関東に限られ、中国・四国・九州などのものはタテジマコシビロダンゴムシ(V. russoi)だとされるが、よく似ていて簡単には区別できないそうです。(^_^;) そもそも、オカダンゴムシとセグロコシビロダンゴムシですら、上記HPを詳細に見て、「ふ〜〜〜ん」といった気分ですから、まあ広島で見つけたらもう黙ってタテジマコシビロダンゴムシなんでしょう。とにかく、見つけてみたい。(頑張るぞ) このコシビロダンゴムシ仲間だけでも、すでに約30種が記載されていて、まだまだ増えるらしいのです。 |
◎日本ダンゴムシ協会のHP http://homepage2.nifty.com/e-mon/dango/index.html ◎ダンゴムシ大研究 http://www.asahi-net.or.jp/~EP3N-KIZM/asobo/dango.htm ◎はじめの半歩のHPの「チャレンジ9 ダンゴムシのにせ物?」 http://www1.fctv.ne.jp/~syys1643/dango/dango.html ダンゴムシ・ワラジムシで研究発表です ◎ダンゴムシの観察(小学生の観察日記です、可愛い!) http://www.asahi-net.or.jp/~CQ6H-HGS/dango.htm ◎「ダンゴムシとワラジムシ その生態とかくされた能力」(小学生の研究論文です!!すごい!!) http://www.shizecon.net/sakuhin/42/es_1.htm ◎「ワラジムシの歩き方について」(高校生の研究論文です!さすがです) http://www.kokagakuen.ac.jp/waraji02/waraji01.htm |
※ちょと専門的ですが「アスペクト比(縦横比)」について ムササビの飛ぶ形は縦長です。鳥やコウモリや飛行機は翼が横長です。翼の横の長さを、縦方向の長さで割った数値を、「アスペクト比(縦横比)」と言います。鳥や飛行機は高く、ムササビは低くなります。アスペクト比が低いと、乱流が起こる可能性が高いので、長距離をとぶのには向いていません。 このような「アスペクト比(縦横比)」が小さい翼のメリットとしては、相当な頭上げの姿勢になっても失速をしないのです。失速しにくいので、木へ飛び移るときに腕(うで)としっぽを使って体を十分に引き起こして垂直に立っている木の幹に着地(着木?)することができます。もしムササビの翼が横長だったら、失速してうまく木の幹に着陸できないでしょう。 |
※旋回のやり方について 一般に、尻尾(しっぽ)で左右の旋回のコントロールをしていると思われていますが、尻尾の役割は重量のバランスと方向安定だと思われます。急旋回をしても、横にころがらないようにしているのです。いわば、凧(たこ)の尻尾のような役割です。 尻尾で方向の転換すると、たいへん不安定となり、とりわけ横に短い翼で、かつ上半角が無いため、瞬間的に「きりもみ状態(スピン)」に入ることになってしまいまいます。 旋回の際には体全体、特に前足や頭部が重要な役割を果たしているのです。 すなわち、両前足を進行方向に前進させることで揚力の中心が前に移動し、さらに、翼面積が増加して揚力も高まり頭上げの姿勢となり、減速します。 逆に前足を後に少し引くと、やや頭下げの姿勢となり、速度が増し、滑空飛行に適する体勢となります。 さらに、頭部を左に向け、右の前足を前進させる姿勢をとれば右側の揚力が高まり、左旋回の姿勢となるわけです。 さらに、頭上げの操作をして、高度の低下を防げば、相当シャープな左旋回をすることができます。 右旋回の場合も同様で、この様にして、出発した梢の下の幹に戻るような急旋回も可能となっていると推測できます。 航空機に例えれば、可変後退角、可変翼面積、機首に可動翼を持つ高運動性の実験機の様なものなのです。 船や飛行機を操縦するのに尾翼や翼の後縁の舵を使うのは、人工物の堅い機体や翼であるためのやむを得ない方法であり、ムササビは、はるかに効率的で柔軟な様々な方法がとられているのです。 |