絵手紙展
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絵手紙とは、絵のある手紙という意味です。絵手紙協会会長の小池邦夫氏は、「絵手紙」と名付け積極的に広めておられます。何より、ご自身が求道的といっても良いような、ものすごい実践をされています。小池さんがそのことを意識的にはじめられたのは、東京学芸大学書道家在学中からだそうです。自らの作品の発表の場、表現の場としてだったようです。私が初めて小池さんの存在を知ったのは70年代後半の事だったと思います。雑誌『季刊銀花』でした。たまたま書店で見つけて購入しました。小池さんの直筆の絵手紙が一枚綴じ込んでありました。この企画のために、小池さんは1年間に6万枚の絵手紙を描かれたとのことです。その様子が、銀花にも載っていました。何とも、すごいことをする人もいるもんだと思ったものです。
 それから、ずいぶんたって銀花のこともわすれてしまったころに、小池さんの講習会に妻のすすめで参加しました。「下手でいい、下手がいい」の名言をすごい迫力で聞きました。書家である小池さん自身が自らに技巧に走ることを戒められているのだと思います。自分が感じたことを、感じたままに自由にかけばよいとおっしゃいます。

 字が下手で、絵が下手で、表現することが苦手であった私は、小池さんのこの励ましに騙されてみることにしました。
ともすれば上手く書きたいと思い、技巧に走り、結局挫折し、書くこと表現することから逃げるそんな、生き方に決別することにしました。毎日何十枚も描いて書いて、手紙にして出し続けました。何度も何度も、自らに「下手でいい、下手がいい」と言い聞かせながら。
今では、当時のような集中的な書き方はしなくなりました。それでも、、気が向いたら心にとめるように、絵手紙をぼちぼち書いています。毎日描いていないと、線の力が衰えてゆくのを感じます。上手下手ではなく、力のあるなし心のあるなしは大切です。筆が滑らないようにしたいと思っています。
が失せたときには、いただいた絵手紙を見て力をもらっています。そんな力のお裾分けをします。
それぞれの人が、それぞれの表現をされます。決して画一的でないのが良いです。

※下の絵手紙をクリックすると、それぞれの作品集にリンクしています。                        日本絵手紙協会HP

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家族の絵手紙

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