笠木透の作品集
私の子どもたちへ (父さんの子守唄) | わが大地のうた | 川のほとり | |
おいで一緒に (山と川) | 君かげ草 | 海に向かって | |
私に人生といえるものがあるなら | めぐりあい | 小さな町 | |
冬芽 | 君が明日に生きる子どもなら | あなたが夜明けをつげる子どもたち | |
ひとつぶの涙 | ピース・ナイン | あの日の授業 −新しい憲法のはなし− | |
ほうせん花 |
1 生きている鳥たちが 生きて飛び回る空を あなたに残しておいてやれ だろうか 父さんは 目を閉じてご覧なさい 山が見えるでしょう 近づいてご覧なさい 辛夷(こぶし)の花があるでしょう |
私の子どもたちへ (高石ともや唄) 1:50 |
2 生きている魚たちが 生きて泳ぎ回る川を あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは 目を閉じてご覧なさい 野原が見えるでしょう 近づいてご覧なさい 竜胆(りんどう)の花があるでしょう |
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3 生きている君たちが 生きて走り回る土を あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは 目を閉じてご覧なさい 山が見えるでしょう 近づいてご覧なさい 辛夷の花があるでしょう |
父親が歌う子守歌として創られたこの歌は、マスメディアを通じることなく、日本中に歌い拡げられてゆきました。 私自身も、若い頃にこの歌に接して、未来をただ憂うだけでなく、望ましい未来を創り上げる努力をこそすべきと感じたものです。 楽譜は「歌声サークルおけら」の 私の子供達へ http://bunbun.boo.jp/okera/mawa/watasi_kodomo.htm |
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横浜白楽の歌声喫茶「一 」にて。 |
笠木さんの歌声を聞くことができます http://www.ongakucenter.co.jp/mp3/CCD830-01.mp3 |
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1 から松 こめつが 針葉樹林 かもしか 月の輪熊 走る稜線 そびえ立ち 連なる わが山々よ そびえ立ち 連なる わが山々よ いくたびか春をむかえ いくたびか夏をすごし いくたびか秋をむかえ いくたびか冬をすごし |
2 柿の木 赤土畑 広がる水田 かわやなぎ 青い水 流れる河川 この土地に 生きている 私の暮らし 私に流れる 人たちの歴史 私がうたう歌ではない あなたがうたう歌でもない わが山々が私のうた わが大地が私のうた |
3 かるかや かやつり草 積乱雲 からすうり 月見草 風渡る草原 この土に 私の すべてがある この国に 私の 今がある いくたびか春をむかえ いくたびか夏をすごし いくたびか秋をむかえ いくたびか冬をすごし |
4 かもめどり 黒松 岩礁海岸 かつおどり 海つばめ うねる水平線 この国の 歴史を 知ってはいない この国の 未来を 知ってはいない けれども私は ここに生まれた けれども私は ここで育った 私がうたう歌ではない あなたがうたう歌でもない わが山々が私のうた わが大地が私のうた |
1番の「月の輪熊」の部分は、北海道をイメージして 「エゾグマ」と歌うバージョンがあります |
楽譜は「歌声サークルおけら」の http://bunbun.boo.jp/okera/mawa/waga_daichi.htm |
1 めぐる春の 水ひかる 川のほとりの ねこ柳 春をつげる 花なのに 心をひらく 人はなし めぐる夏の 雲がゆく 川のほとりの 月見草 一夜かぎりの 花なのに 心をよせる 人はなし ※ 同じ土 同じ草 変りはないのか かなしいぞ 人は去り 時は流れ 変ってゆくのか かなしいぞ |
2 めぐる秋の 風が吹く 川のほとりの 彼岸花 まっ赤にもえる 花なのに 心をゆるす 人はなし めぐる冬の 雪がまう 川のほとりの 枯れあざみ うしろ姿の 花なのに 心をとめる 人はなし ※ 同じ土 同じ草 変りはないのか かなしいぞ 人は去り 時は流れ 変ってゆくのか かなしいぞ |
楽譜は「歌声サークルおけら」の 川のほとり http://bunbun.boo.jp/okera/kako/kawa_hotori.htm |
原詩:パブロ・ネルーダ 曲:ディナ・ロット 訳詞 麦笛の会/笠木 透 |
尼崎のピースライブ 南米チリの「おいで一緒に」 |
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*私の国には 山がある おいで一緒に わたしたちと 私の国には 川がある おいで一緒に わたしたちと 1.山にのぼるのは 悲しいから おいで一緒に わたしたちと 川をくだるのは 淋しいから おいで一緒に わたしたちと *くりかえし |
2.苦しみばかり 続くとも おいで一緒に わたしたちと 私と同じ あなたたち おいで一緒に わたしたちと *くりかえし |
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3.この闘いは きびしいだろう けれどあなたは 行くだろう この生き方 きびしいだろう けれどあなたは 行くだろう *くりかえし おいで一緒に わたしたちと |
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楽譜は「歌声サークルおけら」のおいで一緒に http://bunbun.boo.jp/okera/aaoo/oide_isshoni.htm |
1. 流れ流れて 長良川 空をうつして 花ひとつ そっと咲きます 君かげ草 行く宛てもない さすらいの ほんの小さな めぐりあい |
2. 美濃は山国 黄昏れて 谷間にひらく 花一つ ほのかに匂う 君かげ草 行く宛てもない さすらいの ほんの小さな めぐりあい |
3. 風のまにまに 果てるとも 夢を見るなら あの人の 初めての恋 君かげ草 行く宛てもない さすらいの ほんの小さな めぐりあい |
深い関わりの有る、笠木さんと高石さんですが、二人で作った歌はこれだけとか。 |
楽譜は「歌声サークルおけら」の君かげ草 http://bunbun.boo.jp/okera/kako/kimi_kagesou.htm |
※わたしはひとり 海に向って 立っているのです 海の風に吹かれながら 立ちつくしているのです 1.こわれる世界を 止めようもありません 何が私に できるというのでしょうか ※くり返し |
海に向かって〜私に人生といえるものがあるなら 雑花塾のメンバーによる演奏です。 |
2.あふれる想いを 止めようもありません わかっているのに どうにもできないのです ※くり返し |
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3.流れる涙を 止めようもありません それでもそれでも 精一杯生きたいのです |
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笠木透さん高石ともやさん等が歌っています 「うたごえ喫茶ルイ in 田無」で歌われたものです↓ http://www.youtube.com/watch?v=dXuzGHeO9R0 |
※私に人生といえるものがあるなら あなたと過ごした あの夏の日々 |
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1 きらめく草の葉に心がはずみ 野に咲く花に心が通う ※ |
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2 愛していたのに あなたは消えた 信じていたのに なぜかわからない ※ |
笠木さんの歌声が聞けます http://www.ongakucenter.co.jp/mp3/CCD872-01.mp3 楽譜は「歌声サークルおけら」の「私に人生といえるものがあるなら」 http://bunbun.boo.jp/okera/mawa/watasi_jinsei.htm |
3 許されるのなら やりなおしてみたい できることなら あの日に帰りたい ※ |
1. 来たこともない 町に来て 来たことが あるような気がしたの ただ それだけのことなのに その日は とても いい日です 2. 会ったこともない 人に会い 会ったことが あるような気がしたの ただ それだけのことなのに その日は とても いい日です ただ それだけの さすらいの ただ それだけの めぐり会い ただ それだけの 人生の ただ それだけの めぐり会い |
3. 聞いたこともない 歌を聞いて 聞いたことが あるような気がしたの ただ それだけのことなのに その日は とても いい日です 4. 見たこともない 港を見て 見たことが あるような気がしたの ただ それだけのことなのに その日は とても いい日です ただ それだけの さすらいの ただ それだけの めぐり会い ただ それだけの 人生の ただ それだけの めぐり会い |
楽譜は「歌声サークルおけら」の めぐりあいを http://bunbun.boo.jp/okera/mawa/meguri_ai.htm |
1 . まわり山々 ぽつんと盆地 小さな町並み 坂の道 洗濯物 はためく音 い家 落とした影 いい町さ 小さな町 ぼくの好きな 小さな町 |
2. かわら屋根 木々の緑 煉瓦の煙突 町工場 昼のサイレン カッコウの声 おやじさん 弁当箱 いい町さ 小さな町 ぼくの好きな 小さな町 |
3. 昼には昼の 輝きと 夜には夜の 優しさと 男と女の 子どもたち 男と女の 子どもたち いい町さ 小さな町 ぼくの好きな 小さな町 |
4 . ほこりの橋 光る川面 かぼちゃの花 御影石 娘たち 笑い声 郵便屋 赤い自転車 いい町さ 小さな町 ぼくの好きな 小さな町 |
印刷用PDF |
楽譜は「歌声サークルおけら」の http://bunbun.boo.jp/okera/tato/chiisa_machi.htm |
1 赤い冬芽が とがっているよ 雲が流れる 雑木林 あたり一面 雪にうもれて 静かに眠る 山すその村 冬芽りんりん ふくらむ音がする 寒気りんりん 風の音がする |
2 小さな冬芽は ひな人形 枝に並んで 雑木林 青く冷たい 寒気の底で 冬陽のあたる 山すその村 冬芽りんりん ふくらむ音がする 寒気りんりん 風の音がする |
3 凍った冬芽が 光っているよ 裸のままの 雑木林 春の気配は どこにもなくて 煙ただよう 山すその村 冬芽りんりん ふくらむ音がする 寒気りんりん 風の音がする |
楽譜は「歌声サークルおけら」の 冬芽をhttp://bunbun.boo.jp/okera/haho/fuyu_me.htm |
1 見てごらん 芽が出たよ 黒い土から 小さな芽だよ 春の風が 吹いている 小さな生命(いのち)が 生きている ※君が明日に 生きる子どもなら この国の土に 種をまきなさい 君の心に 種をまきなさい |
2. 見てごらん 花が咲いたよ 緑の穂先に 小さな花だよ 夏の風が 吹いている 小さな生命が 生きている ※ | |
3. 見てごらん 実がなったよ 黄色い稲穂に 小さな実だよ 秋の風が 吹いている 小さな生命が 生きている ※ | ||
4. 見てごらん 種モミだよ 納屋で寝ている 小さな種だよ 冬の風が 吹いている 小さな生命が 生きている ※ | ||
楽譜は「歌声サークルおけら」の http://bunbun.boo.jp/okera/kako/kimi_asitani.htm |
1. 見上げてごらん あの山を 山に続く 深い空を あなたの生命より 偉大なものは 何もないんだ この地上には ※あなたが夜明けをつげる子どもたち 素足で大地を かけぬける子どもたち |
2. 見上げてごらん あの山を 山に続く 深い空を あなたが未来に 生きる子どもなら みんなで一緒に 歩いて行きなさい ※ |
楽譜は「歌声サークルおけら」の http://bunbun.boo.jp/okera/aaoo/anataga_kodomo.htm |
3. 見上げてごらん あの山を 山に続く 深い空を たとえ悲しい 今日があっても 生きるって素晴らしい 明日があるかぎり |
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1 この地上にひとりでも 飢えている人がいるかぎり 私たちの食事は どこか楽しくはないでしょう この地上にひとりでも 失業している人がいる限り 私たちの労働は どこか気が重いことでしょう ひとつぶの麦を ひとつぶの汗を ひとつぶの怒りを ひとつぶの涙を |
2 この地上にひとりでも 差別されている人がいる限り 私たちの遊びは どこか楽しくはないでしょう この地上にひとりでも 戦争で死ぬ人がいる限り 私たちの生存は どこか後ろめたいことでしょう ※ひとつぶの麦を ひとつぶの汗を ひとつぶの怒りを ひとつぶの涙を ※(くりかえし) |
楽譜は「歌声サークルおけら」の ひとつぶの涙を http://bunbun.boo.jp/okera/haho/hitotubu_namida.htm |
笠木さんのうたごえです http://www.ongakucenter.co.jp/mp3/hitotsubunonamida_sample.mp3 |
鳩は平和を運ぶ鳥 九の鳥と書くのだから カタールニャの鳥も 日本の鳥も ピース ピース ピース とさえずる この世は九で十分なのさ 鳩よ世界の空で鳴け ピース ピース ピース ピース ピース・ナイン笠木さんが歌います http://www.ongakucenter.co.jp/mp3/peacenine_sample.mp3 |
カタールニャの鳥について スペインのカタルーニャ地方出身のチェロ名奏者パブロ・カザルスは、フランコの独裁に反対してスペインから亡命いして世界平和を訴え続けていました。 故郷への思慕と、平和の願い込めて、演奏会の最後には、いつも「鳥の歌」を演奏していました。そして、1971年10月24日、94歳のカザルスは「国連デー」記念コンサートで、「これから短いカタルーニャの民謡《鳥の歌》を弾きます。私の故郷のカタルーニャでは、鳥たちは 平和(ピース)、平和(ピース)、平和(ピース)!と鳴きながら飛んでいるのです」とスピーチしたののです。この時、カザルスは、右手を高く上げて、鳥が飛ぶように動かしながら、ピース、ピース!とくり返したのです。 |
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楽譜は「歌声サークルおけら」の http://bunbun.boo.jp/okera/haho/peace_nine.htm |
ピースナインの踊り(あて振り)の動画を見ることができます http://utagoekissa.web.infoseek.co.jp/peacenine.html |
1.あの日の先生は 輝いて見えた 大きな声で教科書を 読んでくださった ほとんど何も 分からなかったけれど心に刻まれた あの日の授業 |
「そこで、今度の憲法では日本の国が、決して二度と戦争をしないようにと、二つのことを決めました。<BR> その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさい持たないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄といいます。『放棄』とは『捨ててしまう』ということです。 しかし、みなさんは、決して心細く思うことはありません。日本は正しいことを、他の国より先に行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。」 |
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2. あの日の先生は 熱っぽかった これだけは決して 忘れてはいかんぞ あわをふいて ほえたり叫んだり 心に刻まれた その日の授業 |
「もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、決して戦争によって、相手を負かして、自分の言いぶんを通そうとしないということを決めたのです。おだやかに相談して、決まりをつけようと云うのです。 なぜならば、いくさをしかけることは、結局自分の国をほろぼすようなはめになるからです。また、戦争とまでゆかずとも、国の力で相手をおどかすようなことは、いっさいしないことに決めたのです。これを戦争の放棄というのです。 そうして、よその国となかよくして、世界中の国がよい友達になってくれるようにすれば日本の国は栄えてゆけるのです |
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3. あの日の先生は 涙ぐんでいた 教え子を戦場へ 送ってしまった 自らをせめて おられたのだろう 今ごろ分かった あの日の授業 | 4.あの日の先生は 輝いて見えた 大きな声で教科書を 読んでくださった ほとんど何も 分からなかったけれど 心に刻まれた あの日の授業</ |
楽譜は「歌声サークルおけら」の http://bunbun.boo.jp/okera/aaoo/ano_hi_jugyou.htm |