を遊ぼう」5-2

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シーン5牛追い祭り(p9〜10)
0)旅人は 「牛追い祭り」をしている所にやってきました。この祭りは闘牛場の有るところで、それぞれの規模で行われているそうですからどこでしょう。表紙にもえがかれていましたが、トレドにも闘牛場が有るのでやっているのかも知れません。
スペイン三大祭りの一つとして世界的に有名なのは、ナバラ州の州都パンプローナ(Pamplona)のサン・フェルミン祭(Festa de San Fermin)りでの牛追い(エンシエロ)です。サン・フェルミン祭は、毎年パンプローナの守護聖人サン・フェルミンの記念日である7月7日を中心に7月6日の前夜祭に始まって14日の9日間の盛大なお祭りで、連日牛追い(エンシエロ)が行われるのです。
 元々は、闘牛の行われる日に、牛を闘牛場に「追い込む」ために行われていたのですが、スペインにも「勇気」を見せたい男がいて、それをかっこいいと思う女がいるのでしょう、追われる牛の前を走って勇気を示してやろうということになったようなのです。
 ですから、名前とは裏腹に、牛に追われています。でも、この命がけで逃げるスリルがたまらないらしいのでしょう。

San Fermin ( スペイン ・ 牛追い祭り ) のHPへ
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/4724/

1)黄色の花が広がっています。ひまわりの花だと思います。スペインのひまわり畑は延々と広がる美しさです。

2)黄色の絨毯のようですが、一輪だけしっかり書き込まれたひまわりがあります。旅人の背後のひまわり畑の右端の木の上あたりです。

3)木の下にはブランコが
4)木の横にはウサギが2匹
5)家の軒下には薪がたくさん積んであります。マキストーブを使っているのでしょうか
6)屋根の下に、スズメバチの巣が作られていて、ハチが飛んでいます。前のシーンでもハチの群がいましたが。スペインとハチは何か関係が有るのでしょうか。

7)屋根の上に登って、へっぴり腰で観戦している人がいます。
8)右端、女の人が両手を揚げて応援しているのかと思ったら、牛のいる通りに子どもがいます。よくわからずにのこのこ出てきてしまったようです。それにあわてているのです。男の人が2人が救出に駆けつけています。右側の人は白いシャツに赤いネッカチーフをしています。この服装が、牛追いでの正装です。

9)赤いネッカチーフの男が柵の方に逃げていますが、脇道等に逃げてやり過ごすのもOKのようです。ただし、その脇道に牛が入り込んでくることも有るので、安心できません。 

10)柵の外から手を伸ばし、助けようとしている人たちがいます。
11)スカートの女性が二人、青の女性は柵の内側にいますけど・・・
12)帽子をとばして走っている人がいます
13)壁に付きだして取り付けられた街灯に、ぶら下がっている人がいます。超人的なジャンプ力です。
14)窓にぶら下がっている人もいます。逃げて、窓にぶらさがったの出しょうか。
15)安全な窓から未定いる人もいます。窓には、カタルーニャの旗が掲げられています。
 ここはカタルーニャではないと思うのですが。
16)通りには、スペインの旗がたくさん吊してあります。
17)通りをはさんで左の屋根の上での観戦者が4人・・・赤いネッカチーフをした人がいますけれど、戦線離脱?

18)通りをはさんで右の屋根の上には、3人?先頭の人は・・屋根の上でしょうか?それとも路地にいるのでしょうか?微妙です。
19)路地に何人かいますが、観戦者にしては・・・逃げている人とほぼ同等に危険だと思いますが。
20)窓からのぞいている女性がいます。窓にはスペイン国旗
21)自転車が置いて有ります。
22)郵便屋さんが手紙を持って歩いています。安野さんは、良く郵便屋さんを書き込みますが、この状況でも配達続行とは・・・まあ、祭りの間は午前中毎日牛追いがあるのだから仕方ないのか。
スペイン編ではとりわけたくさん登場します。

23)噴水のようなところに十字架を載せた小さな塔が立っています。これは何でしょぅ?日本で言えば、道祖神のようなものではないかと思います。
パンプローナは、世界遺産にもなっているサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の通り道です。巡礼路の各地には、巡礼者の十字架Pilgrim crossが立っています。写真はパンプローナにある巡礼者の十字架です。
この周りなら小回りの利かない牛から逃げられるだろうと、回り込もうとしている人がいます。

24)赤いズボンの人は、壁で持っているものが見えませんが、闘牛用の布でも持っているのでしょうか
25)石垣の向こうで見ている女性が4人と子どもが1人いますここなら大丈夫。
26)牛の突進は続きます。3つ並んだ窓から見ています。黄色の服の人、赤い服の人、そして・・・黒い服の人?白い服の子ども?
27)路地に入り込んでやり過ごそうとしている3人がいます。ただ、牛の気が変わったら、かなり危なそうです。
28)国旗を垂らしたベランダから3人の人が観戦していますが・・男の人何か持っています。応援グッズ?何でしょう??
29)勢い余った牛が、柵を乗り越えようとしています。

30)まさかの状況に、腰をぬかさんばかりにいている人がいます。石垣から転がり落ちた人もいます。
31)石垣の所に、扉があります。扉の向こうは何でしょう?倉庫でしょうか?
32)小屋の上で応援している人もいます。
33)通りの右側でも、屋根に逃げようとする人や、屋根の上から引き上げようとする人もいます。でもここにいる人は、ほとんど観客のようですが・・大丈夫かな。

34)先頭を白シャツを着ていないものの、赤いネッカチーフをした3人が走っています。一緒に犬が走っています

35)ここでも、路地に逃げ込んでいる人がいます。
36)救護所が有ります。医者や白衣の看護婦さんがいます。

37)まあ、けが人の発生は当たり前、死人すら珍しくない牛追い祭りですから。
38)本当にけがをして担架で運ばれている人がいます。
39)けが人を背負って走っている人がいます。
40)カラフルな洗濯物を干していた母子が、けが人の搬送を心配そうに見ています。
41)馬に乗った人が、白鳥と一緒に大慌てで逃げています。足下には、犬も走っています。一応、右の牛の突進から逃げている形にしては有ると思いますが、きっと何か元ネタがあると思われるのですが・・・不明です。ご存じの方、ご連絡ください。

42)杖を持った人が疾走を見ています。
43)女の人と子どもがやはり疾走を見ています。
44)4人で馬跳びをしているこどもたちがいます。ブリューゲルの『子供の遊戯』にも同じような遊びをしているこどもたちがいます。

45)ホークを持った農夫が農婦と話していて、周りには雄鶏が4羽います。

46)左上 大きな牛のシルエットが見えます。そもそもは、OSBORNE社の看板だったのが、いつしか国を代表するシンボルの一つ「Osborneの雄牛」となったのです。

http://es.wikipedia.org/wiki/Toro_de_Osborne

by forest-doorさん

そしてそんな牛追い祭りにあわせたように、P.9左には巨大な牛の黒い影が…
でも大丈夫、これは看板なんです。(この看板、最後の見開きページのP.41にも描かれています。)
スペインで有名なシェリー酒のメーカー、ティオぺぺ(Tio Pepe)の看板で、ものすごく大きい看板なので、遠くからでもすぐ分かるそう。そして、なぜ黒く塗られているか、というのはフランコ政権時代に、お酒の宣伝を禁止されていたから、ということだそうです。


このシーンの牛追い祭りが、サン・フェルミン祭だとすると、アメリカの小説家アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(Ernest Miller Hemingwayが、魅入られ毎年のようにやってきています。そして、その体験を基に書かれたのが『日はまた昇る』"The Sun Also Rises",です。イギリスでは ”Fiesta”(「祝祭」)という題で出版されたとか。祭りの描写が素晴らしい。
 そして、主人公のアメリカ人新聞記者ジェイクは、第一次世界大戦に従軍し負傷します。そして、看護婦をしていたブレッドに出会っています。安野さんはそのことを、救護所や看護婦さんで暗示したのではないかと思います。


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シーン6結婚式(p11〜12)

0)旅人は 村の教会で行われている結婚式の場面にやってきた。結婚式を後に、次にシーンへ向かっています。
 こぢんまりとした村の風景になじんでいる教会です。スペインのどこかにこんな優しい教会が有るのでしょう。スペインに写真のような村を見つけました。

1)教会の前に並んで立つ新郎新婦、前には神父さんが立っています。

2)男の子と女の子が二人を見つめています。介添え役にしては、少し雰囲気が違いますが
3)白のドレスの女性と黒の礼服の男性は、新郎の両親でしょうか。
4)隣は、親戚の人たち、赤の水玉の女性は、アメリカ編の結婚式にもいたようですが、親戚の娘かな?新婦の友人かな
5)反対側の、ヒゲの男性とエンジのドレスの女性が新婦の両親でしょうか
6)隣の男性の人たちは親戚の人たちでしょうか、友人でしょうか

7)新婚旅行用の馬車が待機しています。おきまりの、空き缶もしっかり取り付けられています。このあと、直ちに出発するのでしょうか?披露宴の準備ができているようなので、それがすんでからだとすると、だいぶ待たなければならないと思います

8)花束を持って、待っている女性もいます
9)建物の陰で、泣いている女性とそれを慰めている女性がいます。新郎の事が好きで・・・失恋したのではないかと思います。

10)泣いている二人を、別の物陰から見ている子どもがいます。あからさまに見てはいけない雰囲気を感じているのでしょうね。

11)子どもの後ろに、3つの木箱が並んでいて虫が飛んでいます。ミツバチの巣箱でしょう。前にシーンにはスズメバチの巣が有りましたし、その前のシーンにも、奥の壁の所にハチのような物が飛んでいましたが。スペインとハチの関係はなにかあるのでしょうか??

12)2人の結婚を祝うためでしょう、ラッパを吹く男の後を竹馬にのった3人の男が続きます。大道芸人でしょうか

13)竹馬の3人を見ている子どもが2人います。これはやっぱり気になります。

14)竹馬を無視するように、別の方向を指さしている子どもがいます
15)指さす先には、披露宴用のお酒を隠れて飲んでいる二人がいます。
ちょっとの間が待てないんですね。というか、隠れて飲むのが楽しいのかな。
16)ウエディングケーキが用意してあります。

17)国旗柄の幕の向こうには、テーブルの上にたくさんの飲み物が用意してあります。15)の二人は、ここから持ち出したのでしょう。
18)宴会の準備を進めている女性がいます。お皿を並べ、花を抱えてやってくる人もいます。
19)竹馬の左の屋根の上には、コウノトリが巣を作っています。子宝に恵まれるようにとの願いから、このシーンに描かれたのでしょう。表紙でも、受胎告知の近くにコウノトリの巣が描かれていました。
ヨーロッパの街には、コウノトリがよくいるようです。

20)離れていますが・・・右上角 袋を抱えたコウノトリが飛んでいます。・・・ということは、「できちゃった婚??」だとでもいうのでしょうか。・・・にしては、新婦の体型はスマートですから、ハネムーンベビーということでしょう。

21)コウノトリの巣の向こうには、カボチャが並べられています。カボチャは新大陸からもたらされた野菜です。その向こうのござの上に並べられているものは何でしょう。

22)犬が幌馬車の人たちを見つめています。
左の絵は、ピカソの絵です。なんだか似ています。

23)幌馬車の人々は、ロマ人(通常ジプシーと呼ばれますが、これは蔑称とされています。また、スペインではヒターノと呼ばれています)のようです。移動することを常とするロマ人は、差別を受けてきた存在ですが、スペインの文化に大きな影響を与えている人々でも有ります。
 なお、彼らがスペインにやってきたのは15世紀中頃、レコンキスタの終盤であったようです。次の次のシーンでは、レコンキスタの最終盤が描かれているので、その少し前に描かれたのでしょうか。


24)たき火をしています。マキを運んでくる人がいます。
25)火のそばに座っているおじいさんがいます。
26)バケツで水を運んでいる女性は、右の方を振り返るように見ています。マキを運んでいる人の隣の女性に話しかけているのでしょうか、柵ごしに見ている犬が気にかかるのでしょうか、竹馬の芸人達が気になるのでしょうか、執り行われている結婚式が気になるのでしょうか。
27)馬に飼い葉を与えている女性がいます
28)ロープを張って、洗濯物を干しています。放浪の旅は、まるで長期キャンプのようです。
29)手前の木は、随分曲がりくねった枝振りです。隠し絵が有るようです。馬でしょうか?

30)ロバと犬と猫とニワトリが相談をしています。ブレーメンの音楽隊のメンバーです。
第1巻の中欧編のp36にも出てきました。といっても、ここはスペインです・・・。やっつける泥棒が見あたりませんが。ロマ人は、泥棒集団であるとの偏見があるので、そのことを暗示しているのでしょうか。すると、このあとで、ロマ人を脅すことになるのでしょうか・・・それだと、偏見にのっかっていて安野さんらしく有りませんが。

31)鍛冶屋さんがあります。なんだか、古風な扮装です。これは、ベラスケスの絵の「ウルカヌスの鍛冶場」からです。
http://www.salvastyle.com/menu_baroque/velazquez_fragua.html(解説です)

鍛冶屋の一番右側に描かれている人、安野さんは何をしているか描いていませんが、ベラスケスの絵では、甲冑を加工しています。
 甲冑が必要な人・スペインとくればドンキホーテが思い浮かびます。もっとも、ドン・キホーテの着用する甲冑は、曾おじいさんの甲冑を自分で磨いて使用しています。
とすると、この人はドン・キホーテのおじいさんを意味するのでしょうか。あるいは、騎士として旅に出る用意をしているドン・キホーテそのものなのかも知れません。騎士物語にのめり込んで、現実と物語の世界が区別がなくなってしまうドン・キホーテと、アポロンが現れてびっくりしているこの絵とは、相性が良いかも知れません。

鍛冶屋の煙突からは、煙が上がっています。
記憶が正しければ・・・これまでたくさんの煙突が描かれてきましたが、煙が上がっている煙突はこれが初めてのように思います。
それに、少々変わった形ですね。

by forest-doorさん

この絵は神話の主題を描いたもの。ウルカヌス(左から2番目の人)は火の神さまで、鍛冶場を持っています。妻はヴィーナス。その妻と軍神マルスが浮気していることを知ったアポロン(一番左の人)がウルカヌスの鍛冶場にそれを言いに来るというシーンです。
火の神さまというウルカヌスがどうみても普通の人に見えます。それに対して太陽神アポロンは光を放っていますが、告げ口をしに来たというのが、なんだか情けなく思えてしまいます。
でも神話の神様たちってきれいな女の人にはすぐ言い寄ったり、とても人間くさい感じですし、こういうシーンも絵画の主題になるんですね。

さて、あらためてこのシーン全体を見てみると・・・

32)旅人の手前の畑の形が、わざとらしいですね。何となくスペインのあるイベリア半島の形に似ているようにも思えます。あるいは、西ヨーロッパの形の方が近いかも知れません。

33)幌馬車の向こう側の畑の形も、なんだかわざとらしいです。
アメリカ合衆国という説があります。アメリカ編の、セントラルパークでは、もっとはっきりと合衆国といえる形が有りましたから、考え過ぎかも。
 そこで、さらに考えてみると・・・レコンキスタの最中の右の地図を見ていると・・。イベリア半島のうち、グラナダ王国(イスラム国)の部分を隠すと、この畑の形に近いかも。とすると、キリスト教勢力の再征服状況をあらわしていることになります。

34)旅人の上の方に、とても小さな家があります。とても人が入れそうな大きさではありません。これはいったい何なんでしょう。30)のブレーメンのご一行のすみかになるとか・・・ あるいは、家畜用の小屋としてこのような小屋があるのかも。

35)小屋の裏の畑の形も、何か有りそうです。朝鮮半島の形
 これも、カスティリャ(地図の桃色で囲まれた部分)の地図かも知れません。
 あるいは、ポルトガル(地図の青で囲まれた部分)の地図でしょうか。

36)宴会を準備している人たちの手前の木組みの家の屋根の左側が、少々不自然に切り取られているように思います。
37)教会の向こうには、墓地が有ります。墓地の周りには糸杉があります。スペインでは糸杉はお墓に良くある木のようです。
ちなみに、墓石が傾いているように見えますが・・・?

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シーン7風車(p13〜14)

0)旅人は 特徴的な風車が並ぶ所にやってきました。マドリードの南、ラ・マンチャ地方です。
ラ・マンチャといえば、ラ・マンチャの男です。スペインの作家であるミゲル・デ・セルバンテス (Miguel de Cervantes )の小説、『ドン・キホーテ(Don Quijote de la Mancha)』の主人公の出身地とされた地方です。イメージとしては、当時・・・とても田舎だったようですが。

 ちなみに、「ラ・マンチャ」とはアラビア語で「乾いた大地」と言う意味だそうです。その名の通り、雨が少なく赤茶けた大地で、乾燥に強いぶどうやオリーブが栽培されている平原です。

ミュージカル『ラ・マンチャの男』でサンチョ役を演じる佐 藤 輝さんのHP
「サンチョの『ドン・キホーテ』ガイド」がとても参考になります。現地ラ・マンチャの人々との交流や、しかりと視点を持った写真等を見ることができます。

1)風車はラ・マンチャにある風車群の一つです。カンポ・デ・クリプターナCampo de Criptanaという村の風車がモデルとされています。ドン・キホーテが書かれた当時は数十基の風車が有ったのですが、いまでは10基ほどが保存されているようです。
 風車の屋根になっている三角帽子の部分、風車と共に360度回転できる用になっているのだそうです。それなら風向きにかかわらず仕事ができますね。たぶん、風車の反対側にのびているつっかい棒のようなもので回転させるのでしょう。

2)風車に突撃しているのは、ドン・キホーテです。風車は幻術によって、巨人が姿を変えて見えていると信じて、手柄を立てるべく突撃を敢行します。またがるやせ馬は、名馬のつもりのロシナンテ。
 ちなみに、ドン・キホーテの本名はアロンソ・キハーナですが、そのままでは騎士らしくないと、自ら改名します。ドンは郷士より上位の貴族の名に付く敬称です。そして、キホーテは甲冑のまたあてだそうです。まあ、騎士らしくと気張って名前をつけたわけです。

3)従者ながら、常識を持つサンチョ・パンサが、あれは巨人なんかではないと懸命(賢明)に止めています。
ちなみにサンチョ・パンサのパンサpanzaとは「ふくらんだ腹、たいこ腹」の意味だそうです。なかなかわかりやすい命名法ですね。
サンチョの乗るロバもあきれて逃げ出しています。

 右の絵は、ギュスターブ・ドレによる挿絵です。 勇敢にも槍を突き刺したものの、回転する風車にロシナンテもろとも投げ飛ばされてしまいます。安野さんは、こうなる直前の様子を描かれています。

ドン・キホーテの英文のテキストと挿絵を見ることのできるHP

上記HPを見ることができないときは
http://etext.library.adelaide.edu.au/c/cervantes/c41d/index.html
※岩波の本にも使われている、精密な挿絵です。安野さんは、このドレの挿絵をドン・キホーテを描く場合の参考にされているようです

ところで、ドン・キホーテの物語は、子ども向けの滑稽本と思われがちですが、文体や内容からするとむしろ大人向けの本です。バリバリの知識人とは言わないまでも、そこそこの知性のある人が読んで、滑稽さの奥に隠れている人間心理や社会批評を楽しむ作品だと思います。
 物語の中でも、もっとも有名なこの風車に突っ込むシーンですが。風車は何を意味しているのでしょうか。ドン・キホーテが書かれるころ、オランダ(当時はスペインの支配下ですが、産業の発達はスペインの先を行っていました)からもたらされてきたばかりの、当時としては最新鋭の機械です。文明の力を象徴するものです。「巨人ではない」というサンチョの見方は常識的で正しいのですが・・。「風車に見えるが、あれは巨人である」というドン・キホーテの見識もまんざらでもないのです。新しい技術は、豊かさをもたらす反面、何かを壊してゆきます。
 そして、そのような時代の荒波に、突進してゆくことの無謀さを意識し、かつそれでも突進させる、作家セルバンテスの時代への思いのようなものも感じます。
 
4)住民もびっくりしています、風車のかげから隠れてみている人、男性の手を引いてあれを見てみろと指さしている女性。もう大変です。

5)p13左上 女性がひざまずく男性の肩に剣を置いています。騎士になるための、帯甲式を行っているようです。当然、ドン・キホーテだと思われます。ただ、物語では、宿屋の主人を城主だと思いこみ、宿屋の主人はおもしろがって式を執り行います。
 安野さんの絵では女性が行っています。少し変えて、思い姫ドゥルシネーア・デル・トボーソへによる帯甲式にしたのではないでしょうか。

 城とかってに思いこんだ宿屋の所在地は、プエルト・ラピセ(Puerto Lapice)であるとされているようです。人口1,300人の小さな村だそうです。ドン・キホーテが騎士の称号を受ける儀式を行った旅籠屋がこの街にあるベンタ・デル・キホーテ(ドン・キホーテ亭)です。セルバンテスは、この旅籠に何度も泊まったことがある、と伝えられています

左の絵は、ギュスターブ・ドレによる挿絵(この絵では、肩ではなく頭に剣をかざしていますが、本文で肩でも頭でもとありますから・・・)

6)鍛冶屋があります。前のシーンからの続きで、やはりドン・キホーテのつける甲冑の暗示だと思います。
 やっとこの上で鉄をたたこうとしている人がいます。女性は何をしているのでしょう。

7)つるべ式の井戸があります。ドン・キホーテが帯甲の式を行った宿屋(旅籠)にも井戸がありました。現在、ドン・キホーテを売り物にしてレストランが経営されていますが、そこにもドン・キホーテの像とともに井戸が再現されています。そのことを意識しているのだと思います。

8)右端 風車の一つが、中の仕組みがが透けて見えるように描かれています。
 カンポ・デ・クリプターナに現存する10基ほどの風車の中で一つは、中の仕組みを見学できるそうです。

9)風車の外では、風車に使う歯車?を作っているひとと、風車に使う石臼を刻んでいる人がいます。石臼の溝は、車輪状ではなく、斜めに刻まれています。さすが物作りに詳しい安野さんです。几帳面です。

石臼の構造については
http://www.akina.ne.jp/~satokobo/mills/mill_name.htm

10)風車の周りで、風車(かざぐるま)を持って遊んでいる子どもたちがいます。向こうの2人は和風?の風ぐるです。手前の走っている2人は、形が日本のものと違うようですが、ブリューゲルの子どもの遊技にも出てくるタイプの風ぐるまです。女性の足下の黒いものは何でしょうか?

11)風車のそばで、カードゲーム?をしている男性2人と、女の人が一人。「もう遊んでばかりいないで、働きなさい」と愚痴っているのでしょうか。

12)ロバが2頭、杭につながれています。麦わら帽子の男が、鞭を持って立っています。
13)中央 乾燥地帯らしく、サボテンがあります。実際にこの地方にはサボテンが生えています。
 この地方は、マカロニウエスタンの撮影にも利用されたとか。

14)乾燥に強いオリーブ畑が広がっています。実際ラ・マンチャには、見渡す限り山の上までオリーブ畑が広がっているのだそうです。オリーブの木は地中深く根を張っていて、2〜3ヶ月雨が降らなくても青々と茂ります。スペインは、イタリアを抜いて世界一のオリーブ生産国です。

15)p14の中央 オリーブの収穫する方法はいろいろです。ここでは、敷物を敷いておいて、棒でたたいて落としています。ちなみに、オリーブオイルをとるためには、充分に成熟させて緑色から黒っぽく色が変わったところで収穫するのだそうです。一帯のオリーブは全部収穫時期になっているようです。

16)p14の右端中と下 落ちた実をしゃがんで拾っている女性がいます
17)右端 引き車に乗せて、収穫した実を運んでいる人がいます。
18)集まった実は、網を張った滑り台状のもので、選別して、袋詰めしています。
19)袋詰めしたオリーブを乗せたロバがいます

20)p14下 棒状に立っている作物は何でしょうか?これも乾燥に強いブドウでしょうか

21)キャベツ畑もあります
22)オリーブの木の下で4人の人がお昼寝中です。日差しの強いスペインでは、お昼寝は快適です。ビンやカメに入れた飲み物も用意してあります。スペインでは、酷暑の昼間に休みを取るシェスタの習慣があります。もっとも、都会ではこの習慣もなくなりつつあるそうですが。
 女性の足下に犬がいます。この犬、前のシーンのブレーメンの音楽隊の犬だと思います。ここスペインでは、人と一緒にのんびりできるようです。

23)牛が4頭います。闘牛用の牛を飼っているのでしょう。

24)牛の世話をしている男性のそばに、女の子がいます。安全は大丈夫なのでしょうか。
25)p13の下 犬がいます。前のシーンでロマ人を見ていたピカソの犬のようです。

26)ベンチのようなものは、牛に水(餌)を与えるためのものでしょう

27)鶏が5羽遊んでいます。鶏小屋もちゃんとあります。このうちの1羽は、ブレーメンの音楽隊の鶏だと思います。こちらも、楽しくやっているようです。

28)シーソー式の井戸があります。ここの水を牛に使うのでしょう。乾燥地帯ですから、井戸は大切です。
29)荷車があります。
30)放牧場は石垣で囲まれていますが、入り口のところが黒くなっていて7本棒が渡してあります。これはいったい何でしょうか??
 全くの想像ですが、穴を掘ってあって、そこに細い棒を渡してあるのではないかと・・・これだと扉がなくても牛は外へ出ることができず、人間は出入りできるようにしてあるのではないかと思うのですが。

31)赤い旗を持った人がいます。その周りの鞄を持ったりしている人は、団体の観光客というところでしょう。

32)杖をついた女性とその隣の男性は、地元の人でしょう。
33)ロバが一頭います。鞍ももつけていないし、紐も無いようです。ブレーメンの音楽隊のロバでしょうか?あるいは「プラテーロとわたし」のプラテーロでしょうか。

34)観光客の右側の家の庭には、薪割り中の斧が台にめり込ましてあります。割っていた人はどこに行ったのでしょう?杖をついていた女性の隣の男性かな。観光客がきたので、仕事をおいて出て行ったのではないかと
 庭には、洗濯物が干してあります。スペイン編はとりわけ、洗濯物が多いような気がします。

35)観光客の左手の家の壁に、何か干してあります。トウモロコシのようです。
36)路地の中を郵便配達をしている人がいます。2度目です。

37)女の人が3人、井戸はないけど井戸端会議のようです。
38)石垣に囲まれた庭に、つながれるでもなくロバがいます。こちらがブレーメンの音楽隊のロバかも知れません。

39)高札のようなものがありますが、マリア像のようにも見えます。日本でいえば、お地蔵様風の存在でしょうか。

40)石垣の上をネコが歩いています。
 ブレーメンの音楽隊のネコのようです。ネコもここでは、のんびり生きてゆくことができるようです。

41)左端  ここにも洗濯物が。
42)洗濯物の向こうの赤い木の実はなんでしょう??リンゴが育ちそうな環境ではないのですが。

43)隠し絵があります。16)のしゃがんでオリーブの実を集めている女性の右側のオリーブの木の中に、裸の女性がいます。ヴィーナス?イブ?オリーブだけにアテネとか?・・・
ダフネ(ダプネー)だと思います。
ギリシャ神話:アポロンにからかわれたエロース(キューピット)が怒りにかられて、アポロンには金の矢(相手に恋い焦がれる)を、ダフネには鉛の矢(恋を拒絶する)を射てしまいます。このため、不毛の追いかけっこが続きます。ダフネはアポロンから逃れるために父である河の神に自分を月桂樹に変えてもらいます。
 アポロンは、ダフネを思って月桂樹の冠を被り続けるというわけです。
ここの木は、月桂樹でなくオリーブですが。多分、このお話から、木に変身する姿が描かれたのでしょう。 ちなみに、ギリシャ語で月桂樹のことをダプネーといいます。

44)女性のさらに右、とてもわかりにくいですが、狐の顔があります。本を逆さまに見たら見えてきます。

45)右から2頭目の牛の上のオリーブの木の中に、ウサギがいます。鳥獣戯画の中に描かれているようなウサギのように立っています。
 他にも、隠れているかも知れません。

このシーン全体に何頭ものロバが描かれています。サンチョのロバ、12)の2頭のロバ、19)のオリーブを載せているロバ、33)の観光客に囲まれたロバ、38)の石垣に囲まれた庭のロバ、以上6頭です。
 スペイン編全体で、あちこちにロバが出てきます。それは、表紙でも指摘した、ようにスペインには「プラテーロとわたし」があるからでしょうか。

by forest-doorさん

スペインでロバといえば、「プラテーロとわたし」という作品が思い出されます。
ヒメネスというノーベル文学賞もとった作家による散文詩をまとめたもので、プラテーロという銀色のロバに語りかけるお話なのです。ユトレヒトのお店の人物リストではヒメネスの写真も載っていました。→こちら

安野さんはヒメネスの生まれた町、モゲールも訪れて、こんなふうに書いています。

ヒメネスの家は記念館になっていて、世界中で翻訳された彼の本や、彼の原稿や手紙、スケッチなどが並べてあった。案内人が私を家の裏につれていって、ほら、とゆびさした。そこにはプラテーロの小屋が残されていた。彼はついさっきまでそこで干草を食べていたように思われた。
   「スペインの土」(朝日新聞社刊)より

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シーン8アルハンブラ宮殿(p15〜16)

0)旅人は スペインの最南端アンダルシア地方のグラナダにやってきました。かって北アフリカからイスラム教徒(ムーア人)がやってきて、イベリア半島はイスラム帝国が建国されます。スペインはイスラム文化の宝庫でもあります。その究極の形が、グラナダのアルハンブラ宮殿であると思います。

「アルハンブラの思い出」というギターの名曲のトレモロは、ヘネラリフェの水音を表現したものだそうです。

by forest-doorさん

描かれているのはグラナダのアルハンブラ宮殿です。
イスラム王朝の宮殿で、アラビア語で「赤い城」という意味だそうです。
アラベスク文様が壁一面を覆うなんとも美しい空間です。世界遺産にも指定されています。
・・・・・
アルハンブラ宮殿は4つの部分に分かれています。
城塞アルカサバ、宮殿アルカサル、カルロス5世宮殿、離宮ヘネラリフェ。
以前、TVの中継でこのアルハンブラ宮殿を特集した番組を見たことがあります。
ギターの村治香織さんが、訪れて実際にそこでギターを演奏していたように記憶しています。
そのとき、印象に残ったのが離宮ヘネラリフェの水の音でした。
高低さを利用して水が流れていたり、アセキア(水路)のパティオがあったり。
イスラムの王や愛妻たちは、ここで水の音を聞き、とこしえの栄華を夢見ていたのかもしれませんね。


I)左中 馬に乗った人たちが向かい合っています。グラナダの無血開城の様子です。

 キリスト教徒は8世紀になってレコンキスタ(国土回復運動・再征服運動)を始めます。これは、1492年レコンキスタの最終局面、最後まで残ったグラナダ王国が、キリスト教軍に包囲されて、ついに降伏。左がムスリム側で、ムハンマド12世(ボアブディル王)が町の鍵を持っています。右側がイザベラ女王とフェルナンド王です。鍵を受け渡して無血開城となりったわけです。
 ちなみに、当時のスペインは連合王国です。1469年、アラゴン王太子フェルナンドとカスティリャ王女イサベルが結婚することで両国の絆を強めます。そして、1474年にイサベルが(異母兄の死を契機に)カスティーリャ女王に即位し1479年にフェルナンドが(父王の死にともない)アラゴン王に即位することで正式にスペイン王国の誕生となります。しかし、それぞれはそれぞれの国の女王であり王である事は続いているわけです。カトリック両王という表現をします。こうして、キリスト教徒側の対立を解消して、レコンキスタに邁進し1492年1月6日この日を迎えたわけです。

2)右下 アラブ風の一行がいます。グラナダ王国最後の王となったムハンマド12世は、陥落から2年後の1494年スペインを退去させられ、モロッコへ亡命しています。その様子でしょう。王はこのとき、アルハンブラ宮殿を見ながら涙したということです。

3)去ってゆく一行を木の上に隠れて見ている少年(?)がいます。何か物語がありそうですが・・・。これが何をあらわすのか分かりません。
これは、『アリババと40人の盗賊』のアリ・ババではないかというヒントを牛水さんからいただきました。
お話の冒頭部分です、「 ・・・・・・・ ある日のこと、アリ・ババが、いつものように森へ行って木を切っていますと、はるか向うの方に、まっ黒い砂けむりが、もうもうと立っているのが見えました。その砂けむりは、見るまにこちらへ近づいて来ましたが、見れば、それはたくさんの人が馬に乗って、いそいでかけて来るのでした。「きっと、どろぼうにちがいない。」アリ・ババはふるえながら、三びきのろばをかくして、自分はそばの木にのぼりました。そして、こわごわ様子(ようす)を見ていました。・・・・(青空文庫より)」このシーンです。2)のアラブ風の人たちの行進を盗賊に見立てていることになります。多分この時のアリ・ババだろうと思います。
そうなると、前のシーンの同じ位置19)のオリーブの袋を積んだロバは、アリババが連れていた3匹のロバに、盗賊の隠れ家から金貨の一杯詰まった袋を乗せたところを表していることになるのではないかと。
ちなみに、アリババと40人の盗賊は、イタリア編のシーン10とシーン11に出てきます。安野さんは、このお話が好きなんだと思います

4)谷にドン・キホーテとサンチョがいます。これは、「ラ・シェルラ・モレーナの山中で騎士が行った苦行の章」から・・・失恋によって狂人となったカルデーニオの魂を救おうとして、失恋の騎士ドン・ロルダンにならって、・・・やけくそで大暴れし、正気を失って立木を根こそぎにし、清い泉の水を濁し・・・に見習って同じようにしようとしているいるドン・キホーテ一行です。
ドン・キホーテの物語の中でこの場面の舞台は、ラマンチャとアンダルシアの境になる大山塊で、ラ・シェルラ・モレーナの山です。

5)根こそぎにされた、木を斧で処理している男たちがいます。
6)犬がいます。ロマ人を見つめ、闘牛を見つめていたピカソの犬ですが、今度は何を見つめているのでしょうか?

7)馬に横座りをして馬に乗っている女性が2人と荷物を担いだ男性が歩いています。
 服装からして、ムスリムの関係者ではなさそうです。すると、ドン・キホーテの関係でしょうか。狂人となって山で生活しているドン・キホーテを故郷へ連れ帰るべく、女装して山に向かっている和尚さんではないかと・・・。あるいはカルデーニオの恋人

8)宮殿の中の塔にハシゴをかけて棒を持っている人がいます。掃除でしょうか。
9)ハシゴの下の職人?さんは、立っているところがおかしいです。姿勢からして、ハシゴの上ではないと思いますが、ハシゴに乗っていないのなら・・・空中に浮いていることになります。

10)塔の上に男女2人がいます。デートでしょうか。女の人はずいぶんくつろいだ雰囲気です。くつろいでいるのでなく、8)の人が空中に浮いている野を見てびっくりして腰を抜かしているのかも知れません。

11)塔の下には、城外から続く坂道と、門があるようです。正門にしては小さいのですが、実際にアルハンブラ宮殿には、このような入り口があるのでしょうか。規模が違いますが・・裁きの門であろうと思われます。

12)もう一つの塔には4人の人がいます。随分見晴らしが良さそうです。

13)宮殿の中には噴水があります。ライオンの中庭でしょう。ここに有る噴水には、ライオンの像が刻んであるのですが、随分とのっぺりとしたライオンです。

by forest-doorさん
そして有名なのは12頭の獅子が支える噴水があるライオンのパティオ。
映像を撮ったものなので、映りがよくないのですが、ライオンのアップはこんな感じ。
あんまりライオンらしくありませんね(^^;

偶像崇拝の禁止を厳密に守ろうとするムスリムの倫理観で、あえてライオンらしさをなくし、わざと何だか分からないように造ったという説があるようです。。


14)ドン・キホーテが越えようとしている谷の反対側の森の中にオオカミが2匹います。
これは隠し絵でしょうか?私が読んだドン・キホーテの中にはオオカミは出てきませんでしたが・・・・。本来ずいぶん長編の小説で、完訳本が私の手元にないので確認ができていません。

by mizuiroさん

雑誌を見ていたら安野さんのインタビューがありました。その中で
「全部を上からの視点で見る事はできないわけですよ。おもしろいことに、(建物の)下にいて、この建物を上から見たらどうなるんだろうかと思って見てると、それでほとんど描けるんですね。描いていて魂だけが上へ上がるわけ。そういうふうに説明したら一番わかりいいと思うんです。」
とありました。魂だけが上へ…の行にとても感動しました。それであのように鳥の目で描いているんだ〜と思いました。私も確認したけど本当にドゥオーモの所に鳥が飛んでいますね!
以前読んだ他の本で安野さんが上から写真を撮る機会があって(昇降機に乗った)写真をたくさん撮ったけど写真から絵にする事はなかった。と書いてありました。
建物を描くってすごく難しいのに安野さんは正確にスケール感まで表現できて本当にすごい!と思います。


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