マニュアル研究会研究成果13

ネイチャーゲームの仲間、岡山の永井さん(ジャイアン)のマニュアル研究会では、
毎月、永井さんがお題を出して、それに仲間がアイディアを出したものを、まとめています。
その研究成果の一部を紹介したいと思います。

コウモリとガについて考えよう
こんな小道具がある、するときに気をつけること、よく話をする内容、コウモリやガに関するうんちく、こんな失敗談、リーダー講座のときに主任講師の方が話をする内容、マニュアルを改めて読んでみて思ったことなどを皆さんからいただきました。

● 失敗経験です。
未就学児から小学校低学年を対象にしたときのこと。私がコウモリ役となってデモンストレーションを行ったときです。コウモリが、動き回った瞬間 ひざに「ガツッ!」と鈍い音がどうも子供さんにひざ蹴りをしてしまったようです。仲間のリーダーさんがその子のフォローをしてくださりケガはなかったのでアクティビティはそのまま進行しましたが、もう頭の中は真っ白です。後で聞くと、コウモリのトリッキーな動きがおもしろくて その子は私のほうに「わーい」と寄ってきたのだそうです。 こんなこともあるんですねー。私はリーダー養成講座のKYT実習でよくこの話しをします。

● 教材の紹介
コウモリが獲物をとらえるのは戦闘機のレーダーみたいなものですよっていう絵本の絵を小学生が対象のときなんかに見せていますよ。

● コウモリとガをするときに私は、コウモリの重さを知ってもらうために、一円玉6枚をセロテープで巻いたものを準備しています。

● あるリーダー養成講座でのこと担当ではなかったですが、「私はペースメーカーを入れているので」・・とご自信からおっしゃったので良かったですが「必ず・からだの調子を聞くこと」「無理をしないように」伝える。

● ある全国大会〜かなり前ですが 深夜まで話し込んでいたとき玄関に枯れ葉が結構集まっていた(そこに蛾がいたんです)気づかなかった・・・「サーッツ」となんと、こうもりが捕らえようと降りてきましたが、こうもりは失敗しました その早業は一瞬でした。現実を目の前で見て「自然界の厳しさ」を感じました。

コウモリに関するうんちく

○ コウモリさんの羽は、飛ぶためだけでなく獲物を捕まえる網の役目をしている。
○ 一番たくさん見かけるアブラコウモリ(イエコウモリ)の体重は一円玉(約1グラム)で5〜10枚分しかない。(平均で約7g)1日2時間ぐらいで体重の3分の1の2cの蛾などを食べている
○ コウモリは冬眠中だけでなく休眠中でも、周囲の温度くらいまで体温を下げてしまう。
○ コウモリさんはとても長生き。(体重約7gのアブラコウモリで6年以上の寿命、体重約20gのキクガ
シラコウモリで20年以上という記録がある)
○ 天井に掴まって熟睡しているコウモリを落とすと、無意識で羽を広げて松の種のようにキリモミしながらゆっくりと落下して、怪我をしない。(コウモリは野生動物です。良い子はまねをしないでください)
○ コウモリさんは足が弱くて、ぶら下がることはできても立つことはできない。
○ コウモリさんの超音波は、口や鼻から出している。(広いところで獲物を追いかけるコウモリは口から、茂みの中で獲物を獲るコウモリは鼻から超音波を出している)
○ コウモリの赤ちゃんは赤(ピンク)色。(ただし、オオコウモリの赤ちゃんは生まれたときから毛が生えていて黒色です。)
○ 吸血(チスイ)コウモリは、ナイフのような鋭い門歯で皮膚を傷つけて染み出してきた血をなめとる。
○ 吸血コウモリはヨーロッパにはいない。(ドラキュラ伯爵は実在していてルーマニアのひとですけれど・・・これも、本当に血を吸っていたわけでは有りません)
○ コウモリの超音波から逃れるための工夫をしているガは実在する。(身体を細かい毛で覆い超音波を反射しにくくする、超音波を聞く器官を発達させて聞こえてきたら逃げる、自分でも超音波を出して混乱させる、羽ばたきによって大きな音がでないように羽根に房毛をつける)
○ コウモリは天井からぶら下がっている状態で排泄(おしっこやベン)をするときには、体をクルリと反転させて、腕(羽)でぶら下がって、ちゃんと体にかからないようにしています。
○ コウモリの中には、異なる親の子どもを一箇所に集めて保育所状態のものがある。
○ 保育所状態の中からお母さんコウモリがわが子を見つけるのは、わが子の呼ぶ声を聞き分けている。
○ 保育所状態のコウモリの子どもが母親コウモリを呼ぶときの声は「カアサン」の発音リズムとよく似ている。
○ 日本にいる小型コウモリは昆虫を食べています。1日に食べる虫の量は、蚊くらいの大きさの昆虫にしておよそ500匹といわれています。これは体重の約半分(人間でいうと1日にご飯をお茶碗100杯以上)になります。コウモリは農業にとって害となる昆虫をたくさん食べてくれるので、人の役にも立っています。(昔、アメリカの西部開拓時代には、その土地を切り開く前にコウモリ塔を建てコウモリのすみかを増やし、蚊を少なくしてから開拓を始めたそうです。)
○ コウモリのお母さんには子どもがしがみつくつり革があるものがいる。
○ コウモリの受精卵にはお母さんと一緒に冬眠するものがいる。
○ コウモリにはねぐらとしてテントを作るものもいる。
○ シートン動物記に『コウモリの大旅行』という物語があります。振り返り、導入で使えるかも?です。
○ 『ニッポン里山探検隊シリーズ2 コウモリ観察ブック』がコウモリについて詳しく分かりやすい
○ マンションが林立するような場所(家の近所です)では、川と集水管(雨水)の接する溝・管を住みかに


ガに関するうんちく
○ 翅を後ろにピタリとあわせて超音波をかわすこともあるそうです。
○ 日本一大きな蛾は有名なヨナクニサンでおみやげなどにもなっています。
○ 小さい「ガ」は体長2−3mmのブドウチビコガなどがそれに当たるのではないでしょうか。
○ 蛾の特徴としては、太い触角、太い腹、羽の畳み方(蝶は羽を立たせて畳むのに対し、蛾は羽を寝かせて畳む。
○ 蛾の幼虫は雑木林の木の葉を餌としている
○ どんなに目のいい夜行性の動物や蛾にしても、コウモリのような超音波を使って飛ばない限り、なにかしらの小さな光がなければ、動けないのではないだろうかと思う。
○ そう考えると、蛾は月の光に反射した葉に寄っていって卵をうみつけているのではないかと思う。
○ 蛾は成虫になると口が退化するそうだ。





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