旅の絵本3表へ
前のシーンへ
シーン12ビッグベン(p23〜24)
0)旅人は・・・英国ロンドンの中心部テムズ川河畔に存在するウェストミンスター宮殿(Palace of Westminster)にやってきました。
現在英国議会の議事堂として使用されています。併設されている時計塔は「ビッグ・ベンBig Ben」の愛称で呼ばれています。
by forest-doorさん 議会制度発祥の地にふさわしい建物ですね。ビッグ・べンは工事監督だったベンジャミンという人の名前にちなんだものだそうです。 画面では今しも13時。きっと遠くまで響き渡る鐘の音が鳴り響いていることでしょう。 |
by forest-door さん 創始者であるサー・アーサー・ラセンビィ・リバティ氏が、1862年のロンドン万博で日本の美術工芸品に出会い、1875年に東洋の美術工芸品を扱う店を開きました。これがリバティのはじまりです。そしてウィリアム・モリスやクリストファー・ドレッサー、アーチボルド・ノックスらの芸術家たちとともに美しい生活美術工芸品を製作、販売してきました。 代表的なのがリバティプリントタナローンです。 絹織物の艶と、やさしい手触りを木綿で再現したタナローン生地。1920年代、当時スーダンで採れる綿花が使われたことから近くのタナ湖にちなんでタナローンと名づけられたそうです。私もこのリバティプリントの小物入れを買ったのですが、飽きることのない優美なデザインで、長く使っているお気に入りです。 |
Ride a Cock-Horse | |
Ride a cock-horse To Banbury Cross, To see what Tommy can buy; A penny white loaf, A penny white cake, And a two-penny apple-pie |
おもちゃの馬に乗って行こう バンベリークロスへ トミーが何を買うか見るために 1ペニーの白いパン 1ペニーの白いケーキ そして2ペニーのアップルパイ |
by forest-doorさん この大聖堂はクリストファー・レンによって設計されています。1675年から35年かかって作られた大きなドーム式の大聖堂で、高さは111mもあります。ヨーロッパの国々の大聖堂に行くと、たいてい天井が高くて圧倒されますね。天や神の存在を意識させるためなんでしょうか? そして中に入るとWhispering Galleyという反対側でのヒソヒソ声が聞こえる有名な回廊があります。 |
by forest-doorさん マザーグースの本をみていたら、こんな詩をみつけました。 ピカデリーの 賑わいに オー! 御者が馬車止め 客を待つ お客が きれいな乙女なら 御者は手を取り お乗せして いつまでだって ムチを振り オー! 手綱さばきも あざやかに オー! ブリストルめざして 突っ走る オー! 四頭立てに 乙女を乗せて すっかり詩のままではないのですが、P.26の右上では二頭立ての馬車が乙女たちを乗せているところが描かれています。 |
by forest-doorさん 花売りの娘は映画「マイ・フェア・レディ」のイライザでしょうか。オードリー・ヘップバーンが花売り娘から淑女へと変身していましたね。この映画にはシャーロック・ホームズのドラマで主人公のホームズを演じたジェレミー・ブレッドさんも出ています。 |
by forest-doorさん 人形劇で有名なのは「パンチとジュディ」。道化師パンチと妻ジュディが出てきます。マザー・グースにも「パンチとジュディ」の詩があります Punch and Judy パンチとジュディ Punch and Judy パンチとジュディは Fought for a pie; パイをとりっこ Punch gave Judy パンチはジュディの A knock in the eye. 目に一発 Says Punch to Judy パンチはジュディに Will you have any more ? 「もっとかい?」 Says Judy to Punch, ジュディはパンチに My eye is sore. 「目が痛い」 |
9)脱穀した籾は、風力を使ってゴミや小石を取り除きます。把手を回している人がいます。中の風車を動かして風を起こしているのです。道具の上の漏斗状のところかは脱穀した麦を入れいています。風力で軽い穂のゴミは吹き飛ばされています。道具の下からは選別された籾がでてくるのを女性が受け止めています。共同作業ですね。
使っている道具は、日本では「唐箕(とうみ)」といわれています。江戸時代に中国から伝わって使われるようになりました。左の絵は江戸時代のものです。安野さんの絵はこれに近いですね。現在では、動力で動くようになっています。
10)袋に詰めて、馬車に乗せます。どこへ持ってゆくのでしょう?
11)旅人の進む方向には、二頭の馬を引いている女性がいます。この馬は何をする馬なんでしょう。
13)の絵に出てくる馬を意味するのかもしれません。
12)建物の前に、鞄を持った女性が立っています。何を待っているのでしょう。それとも、後ろの家は何か特別の意味のある家でしょうか・・・現在のところ不明??
ひょとして、「クマのぷーさん」や「たのしい川べ」の挿絵画家E・H・シェパードの家かもしれません。
家の前に男性でなく女性が立っているところが難ですが・・・。
13)馬車のところで、モグラが馬にエサ(水?)を与えています。そしてその手前には、ヒキガエルがふんぞり返ってたばこをふかしています。食事の準備はネズミがかいがいしくしてます。
これも、『たのしい川べ』の挿絵からです。
ちなみに、たのしい川べは『ヒキガエルの冒険』とも訳されています。物語の中のヒキガエルは金持ちのボンボンでわがままで好奇心旺盛。でも、なんだか憎めないキャラクター。
この物語は、作者が息子のアラステアのために執筆したのですが、このヒキガエルの性格は息子の性格に似せてあるのだとか。
ヒキガエルのわがままぶりを、親子で楽しんだというのですから、「憎めない」はずです。
次のシーンへ
旅の絵本3表へ