「表紙・裏表紙」 | 「扉」 |
シーン1海岸1 (p1〜2) |
シーン2海岸2 (p3〜4) |
シーン3リンゴ園 (p5〜6) |
シーン4ストーンヘンジ (p7〜8) | シーン5農場(P9〜10) |
シーン6メイポール (P11〜12) |
シーン7ピーターラビット (p13〜14) |
シーン8 挿絵作家の街 (p15〜16) |
シーン9家畜市場 (p17〜18) |
シーン10カンタベリー大聖堂 (p19〜20) |
シーン11タワーブリッジ (p21〜22) |
シーン12ビッグベン (p23〜24) |
シーン13セント・ポール大聖堂 (p25〜26) |
シーン14トラファルガー広場 (p27〜28) |
シーン15ウインザー城 (p29〜30) |
シーン16川辺にて (p31〜32) |
シーン17運河(湖水地方) (p33〜34) |
シーン18ネス湖 (p35〜36) |
シーン19ハイランドゲーム (p37〜38) |
シーン20漁村 (p37〜38) |
シーン21廃城 (p41〜42) | 「裏扉・あとがき」 |
by forest-dooさん アルフレッド大王は892年から4年間にわたって、ヴァイキングを撃退し、デーンロー地方以外の、全イングランドの王となってイングランド統一の基礎を築いた王です。ユニオンジャックは1人の君主の統治下にあるイングランド、スコットランド、アイルランドの3つの国の紋章を象徴していますので、このユニオンジャックの真ん中に立つということで、イングランドの統一ということを示しているのでしょうね。 ユニオンジャックは表紙から背、裏表紙につながっている建物の壁にもつるされ、うまく背の部分がユニオンジャックとなっています。 |
コッツウォルズ地方(Cotswolds)は、ロンドンの西約200kmのところに広がる丘陵地帯で、イングランドのほぼ中央に位置しています。コッツウォルズとは「羊のいる丘」を意味する言葉が語源になっており、北はチッピング・カムデン(時にはストラトフォード・アポン・エイボンを含める)から、南はバースまで、東側はオックスフォードまでのエリアを指して呼ばれています。 この一帯に点在する村は、13世紀頃に羊毛産業の集散地として栄えた場所に端を発しているものが多く、現在でも集落をはずれると、緑の牧草地が続き、羊が放牧されています。石灰岩で作られた家は、「蜂蜜色」といわれる黄色い壁のものが多く、昔とほとんど変わらない風景が残されています。このようなコッツオォルズ地方は、イギリス人のあこがれる、最もイギリスらしい田舎ともいわれています。 |
by forest-doorさん 船から降りて、鮫を担ぐ老人と少年。少年、老人、鮫とくれば、ヘミングウェイの「老人と海」です。巨大なカジキとの闘い。それに打ち勝って帰途についた老人に襲い掛かる鮫の襲来。ストイックな文体というか、無駄がなく、最後までぐぐっと引き寄せるところがすばらしいです。最後の1文まで、本当にかみしめるように読んだものです。 そんな名作がアニメ化されていました。ガラスの上に指で描いたその絵を公式サイトのギャラリーで見て、その絵の海を見つめていると、黄金の光と波の音が感じられるような気がしました。 |
Hot cross buns! Hot cross buns! Hot cross buns! One a penny,two a penny, Hot cross buns! If your daughters do not like them Give them tu your sons; But if you haven't any of these pretty elves You cannot do better than cat them youreselves. |
ホッカホッカの十字パン ホッカホッカの十字パンだよ! ホッカホッカの十字パンだよ! 1個が1ペニー、2個でも1ペニーだよ! ホッカホッカの十字パンだよ! 娘たちが好きでないのなら 息子さんたちにあげなよ! いたずらっ子たちが いないのだったら 自分で 食べたらいいよ |
by forest-door さん P.6やP.31でもこうした石造りの欄干がない橋がかけられていますが、これは「荷馬橋」(packhorse bridge)と呼ばれるもののようです。 「事典・イギリスの橋」(三谷康之著・日外アソシエーツ刊)によると、中世では商品の輸送はもっぱら荷馬だったといいます。馬車では狭くて険しい山道は越せず、ポニー種の馬の背中の両側にかごを積んで運ぶというものでした。その輸送の途中の川では、たとえ浅瀬であっても、荷物を積んだ馬を渡らせるために橋がかけられましたが、これが石造りで、荷馬が1頭通れるぐらいの幅の橋がつくられたようです。そして馬の背の両側のかごにあたらないよう、欄干は全くないか、とても低くつけられていたということだそうです。 この「事典・イギリスの橋」は副タイトルとして「英文学の背景としての橋と文化」とついているように、文学作品の引用もたくさんあって、興味深く読めます。 こちらのページの本の紹介では荷馬橋の写真も映っています。ウォスドル・ヘッド村の荷馬橋のように、この橋は川の氾濫を考慮に入れてアーチの反りが急勾配になるのが通例だそうです。 |
Tom Tom the pipers son トム トム 笛吹きの息子 | |
Tom Tom the pipers son Stole a pig and away he ran, The pig was eat and Tom was beat And Tom went roaring down the street. |
トム トム 笛吹きの息子 豚を掻っ攫って逃げた 豚を食ったトムはしこたま打たれ 通りをわめきながら転がっていった |
by forest-doorさん 構図はちがうけれど、山梨県立美術館所蔵の「牛乳をかき回す女」と似ています。 そしてマザーグースにも「ミルクよ バターになっとくれ」という詩があります。 Come, butter, come, Come, butter, come; Peter stands at the gate Waiting for a butter cake. Come, butter, come. ミルクよ バターになっとくれ はやく バターになっとくれ ピーターたってる もんのそば ピーターまってる バターケーキを ミルクよ はやくバターになっとくれ (谷川俊太郎 訳詩) 谷川さんの訳すマザーグースは原詩のもつ韻をうまくおきかえていて、とても読みやすくて声にだしたくなる詩です。 |
by forest-doorさん 墓場のなかでもひときわ大きいのが、ケルト十字架です。 ケルト人はインド・ヨーロッパ語族の一集団として、ヨーロッパに渡来した民族。彼らはかつてヨーロッパ全域にその勢力範囲を拡げていましたが、今日はアイルランド、ウェールズ、スコットランド、コーンウオールというブリテン諸島の西部地方とフランスのブルターニュのブルトン人などにその民族と言語が残っているだけといいます。 ケルト十字架は十字架に円環がついたもの。太陽崇拝の名残りだといわれます。人の背丈をこえるほどの大きなハイ・クロス(高十字架)で、先にあげたアイルランドやウェールズなどのケルト地方でよく見かけられます。画像はこちらのサイトから。ケルトの網模様で埋め尽くされたケルト十字架を見ることができます。 |
by forest-doorさん 「風にのってきたメアリーポピンズ」です。 東風の吹く日に、こうもり傘につかまって,空からバンクス家にやってきたメアリー・ポピンズ。作者のP.L.トラヴァースさんはオーストラリア生まれで後にイギリスに移住。1996年に亡くなられたということです。私のイメージからして、ずっと読み継がれてきた昔からの作品というイメージがあるので、作者が10年ぐらい前まで生きていらしたことに少し驚きました。子どもたちの面倒をみるナニー(保母)のメアリー・ポピンズが起こすふしぎな出来事を書いた作品です。 映画化もされており(映画ではメリー・ポピンズと呼ばれています)、主演は「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースです。 |
by forest-doorさん 道の真ん中には十字架(クロス)が建てられていますね。P.15右端にもクロスが建てられています。これはもしかしたら、1291年、旅先で没したエドワード一世妃エレノアをウェストミンスター寺院まで葬送する旅の間、休みを取った13箇所にそれぞれ供養の十字架を建てたという、そのクロスなんでしょうか。ちなみにその13箇所目の最後の十字架が建てられたのがチャリング・クロスでした。チャリングとは曲がり角の意味だそう。 国鉄のチャリング・クロス駅があるところですね。そして、チャリング・クロス街は古本屋街があるので有名です。ずっと読んでみたいと思っているのがチャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 です。書簡集の形式でつづられた、本を介した二人の交流。じっくり読んでみたいです。 |