マニュアル研究会研究成果

ネイチャーゲームの仲間、岡山の永井さん(ジャイアン)のマニュアル研究会では、
毎月、永井さんがお題を出して、それに仲間がアイディアを出したものを、まとめています。
その研究成果の一部を紹介したいと思います。



大きなイベントはこうやろう
 今回は、失敗談も含めいろいろな体験を出し合い、教訓や参考にしたいと考え情報を集めました。条件はいろいろあるかもしれませんが、基本は、当日、100人以上会場に参加者が来て、ネイチャーゲーム以外にテントがあり、その一つにネイチャーゲームの割り当てがある程度で募集しました。ネイチャーゲーム以外のクラフト、ネイチャーゲームとクラフト、展示などの組み合わせもあります。参考にどうぞ。


● 広い芝生の真中でテントをひとついただきました。カモフラージュをしました。通りがかりの人にすぐに体験できるように10mのロープを1本結び、輪にしてその中に爪楊枝を隠しました。爪楊枝は、マジックでいろいろな色をぬりました。あらかじめ10本あると伝え、見つけていただきました。なかなか難しかったですが中には興味を持ってみてくださった方がいました。参加者 50人くらいかな。

● 2年前の全国一斉大会でのことです。(1)初めて取り仕切る全国一斉だったので、精一杯集めようと「ハガキ受付」と新聞に告知したら90人以上集まってしまいました(募集は70名)。当然予定した10名では指導員が足りず、毎日県内リーダーに電話して、14人ほど来てもらいました。参加者の数が募集を超えた場合、どうしていますか? 嬉しい悩みですが。(2)さらに困ったのは当日きてくれる割合がわからなかったこと。全員きた上に「当日参加申し出組」があれば許容オーバーになったと思います。結果は、2割程度欠席されたのですが当日の申し出が同数で、94名でした。(3)会場の県立神山森林公園では当日「徳島県育樹祭」イベ
ントがあり、与えられた場所では提灯や放送がありとても雰囲気ではなかったので、当日下見段階で場所を移動しました。県のイベントでは結構場所を占有されることがあるので、担当者と綿密な打ち合わせが必要だと痛感しました。(4)参加者が我が子の写真を撮り出して、止めようがなくなりました。それまで少人数では対応できていたので、「節度を持って」と最初にいえばよかったと思います。以後、そういうことはないのですが、集団心理ですね。

● やはりカモフラージュで、ネイチャーゲームの受付の近くにあった1本の木をロープで囲みました。その中に、通常のカモフラージュと同じように人工物をセットしました。1周していくつあったか聞く形で実施。芝生に差してあった鉛筆や人工の草の差してあったものが見つかりにくかったようです。もちろん、木の幹や枝にも人工物をおきました。1周だけなので、関わる指導員も2名ほどで実施できました。参加者は、100人以上だったでしょうか。もう一つは、フィールドビンゴ。受付からスタートして、公園内を自由に探してきてもらいました。(このイベントでは、スタンプラリーがあり、ネイチャーゲームも体験すると一つスタンプがもらえるという形だったので、結構来場者がありました)

● 100人以上の来場のある昼間一日のイベントです。他の団体の出し物のあり、各団体の場所をまわって体験するスタンプラリー形式のイベントでした。提供したものは、プランターや、植木を置き、そこで、「ミニカモフラージュ」。そして、会場に合わせて作ったオリジナルビンゴカードとえんぴつを用意しておき「フィールドビンゴ」、グループ・親子で自由にまわってくる。帰ってきたらわかちあいまとめ。テーブルでは「自然物でクラフト」。自由に参加できるイベントのため、参加者数は、100人以上、入れ替わりで、やってくる。リーダーの配置は、カモに1名、ビンゴの導入説明に1名、わかちあい・まとめに1〜2名、クラフトに1〜2名として随時ローテーション。リーダーは、急がせない、待たせない、ように配慮しながら交代で休憩をとった。イベント型の体験では、じっくりとわかちあいがしにくいが、1つ、2つでも気づきをわかちあえればOKだというスタンスで、次から次へとやってくる参加者に対応していった。クラフトは、どんぐりなどの木の実を木の輪切りにグルーガンで着けてろうそく立て、メモホルダー、など作製、木の輪切りで名札作り、木の実のアクセサリー作り、など、毎年クラフトは少しづつ内容を変えている。オリジナルのビンゴカードを足りなくならないように多く作成しておく。パソコンとプリンター(インクジェット)で作製するため、水に濡れると絵や文字がにじんでしまうため、雨など水濡れ防止のため、ビニール袋も用意した。

● 公園でのイベントに参加、公園のイベントに来ている親子や子どものグループなどにネイチャーゲームしますよ!と、のぼりを持って宣伝して、さそった。10人くらい集まったらそのリーダー中心にネイチャーゲーム体験スタート。リーダー2人くらいで1グループ受け持つ。「私は誰でしょう」又は「ノーズ」、「コウモリとガ」、「目かくしいもむし」、「目かくしトレイル」という流れで、参加者を集めたグループから順次始める。トレイルは他のグループと重ならないように、時間をずらすように配慮した。私のグループでは、午前・午後と、各1グループ担当した。公園のイベント参加者は100名以上いた中で人が多くない公園の場所を選べたことと全員参加でなかったため、ゆったりとネイチャーゲーム体験を提供できたよかった。

● 今回の課題の条件に合うか?と思いましたが、こんなこともありました。小学校1年生全部対象にしたPTA行事で、一度にネイチャーゲーム体験させるということになりました。児童が全員で150名くらい、5クラスありました。プログラムは、「ノーズ」を全員で、クラスごとに「コウモリとガ」、まとめに飛ぶ種の模型(折り紙で作ったもの)をおみやげにお持ち帰りにしました。1クラス約30名の児童と担任、副担任、学習支援ボランティアの父兄、という参加者でした。事前に担任、副担任、学習支援ボランティアの父兄には、プログラムについて説明し、特に「コウモリとガ」は指導できるくらいに注意点を含めて指導しておきました。「コウモリとガ」では、1クラスごとに二重円で、実施。会場の真ん中のクラスでデモをしてみせました。そして、コウモリ役とガ役の選択は子どもたちの顔がわかる担任・副担任の先生にしてもらいました。そうすることで、多くの子どもたちにコウモリ・ガのどちらかを最低1回はできるように配慮しました。場所は学校の体育館で音をききわけるのが難しいかと思いましたが、上手に聞き分けていたようです。デモをした後は、クラスごとに、先生中心に「コウモリとガ」をしてもらい、その各クラスを回ってアドバイスしてまわりました。飛ぶ種の模型は、一度に天井に向けて投げてくるくると回りながら落ちてくる(飛んでいる)のを見せてから、お話をして、お土産は先生から後でもらってね!ということで、終わりました。(最後の時間がなかったので、直接手渡しはできましんでした)指導員は2人で、先生・父兄に手伝って頂いた例です。

● 依頼されたときは、学童保育の活動で、会員は50名程度いますが行事の参加するのはいつも30名程度です。保護者を含めても40人程度との内容でした。ところが当日現地に行くとなんと保護者含めて85名もいるのです。さあ〜、一人でどうしよう。予定していたものを変更し、ノーズ・フィールドビンゴ・目かくし歩き(親子で)何とかこなしましたが、反省として主催者とはしつこいくらいの確認が必要ですね。勉強になった行事でした。

● 大きな公園でのイベントにて、ネイチャーゲーム体験をすることになりました。まず、展示ブースで、開催時間を11時と決めて予約受付をしました。とはいえ、なかなか来ないので、ちらしを持って会場内の親子連れに配りつつ「11時からやります」とアピール。さらに、11時前から旗をもって、ダックコールを吹いて注意をひきつつ「ネイチャーゲームやるよ!」と呼び込みをしました。結果、15名程度集まってくれたので、会場前の緑地へ移動。リーダーは、3名です。まず、「ノーズ」、つづいて「動物交差点」「フィールドビンゴ」と進みました。その後は、松ぼっくりのクラフトをやりました。イベントの場合は、とにかく楽しくやるをメインにしていますが、少しでも興味を持ってもらえたらと地元の生き物を取り上げました。フィールドビンゴでは、よく来る公園なのに実は見過ごしていたというようなことに焦点を当てるような振り返りにしてみました。イベントでは、参加者の年齢層がバラバラになることが多く、幼稚園から小学校の高学年までと幅広いことが多いです。小さい子には、前でやっているリーダー以外のリーダーがフォローに回って貰っています。また、特定の前に出るタイプの子ばかりにならないように、まんべんなく声をかけるようにしたのがよかったなと思いました。

● 雨の日のイベント会場にて公園でのイベントでしたが、午後から雨になりました。午前中は、「ノーズ」と「フィールドビンゴ」最初は10人くらいでスタートしましたが、さみだれ式に人が増えてきたこともあり、グループではなく一人ずつでやってもらうことにしました。小さい子や親子は、親子連れでやってもらいました。「何かやっている?」と興味をもってブースにきた人には、留守番のリーダーがカードを渡し、説明して、途中から参加して貰いました。探す時間を長めに取っていたので、途中参加でも何とかなっていました。午後からは、雨がかなり振ってきました。野外のイベントなので、みんなテントや傘のしたで雨まち状態です。私たちも、傘とテーブルセットのところで様子見でした。時折、ブースを訪れる人達がいましたので、テーブルセットで松ぼっくりクラフトをやりました。何故か、一組おわるとまた一組とあまりとぎれることなく人がきました。まつぼっくりクラフトをして、チラシを配布して、地域の会の宣伝をしました。自分のクラフトが終わって、友人、兄弟待ちの子には、ノーズをやりました。雨なりに、楽しんでもらえたようです。

● 配布したチラシチラシは、裏(表?)がカラーの日本協会の支援チラシを使いました。片面に、地域の会のイベントお知らせを入れました。両方の会場ともに、イベントを目的にしてこられていて、ネイチャーゲームを全く聞いたことの無い人が多いと思われる会場でした。実際に渡してみても、「ネイチャーゲーム?それ何?」という反応が多かったです。片面写真付きカラーのせいか、「何か良いもの?」のような感じで受け取って貰いやすかったような気がします。また、写真付きなのでネイチャーゲームの説明がしやすかったように思います。意外とつかえると思いました。

● 失敗談です。3年前の話ですが、三重県鈴鹿市の箕田小学校から依頼された学校行事です。スタッフが揃わなかったので小学5、6年生の4クラスを1人で実施しました。人数は150人弱でした。依頼は体育館でできるネイチャーゲームそこで限られた時間で”動物のことを知ろう”と言うテーマで「ノーズ」と「動物交差点」を実施しました。ノーズは問題なく終了し、私は誰でしょうを行い、参加者全員で動物交差点を実施先生をスタッフとしお願いして動物カードを付け所までは順調、開始と同時に一斉に動き始め活動的に始ったが答えられる子どもが少なく時間が過ぎるだけ、1人でヒントを与えていったが当てられた人が1/3程度で一旦終了して背中のカードを取り自分が連想してきた動物と合っていたか否かの感想を聞く程度の活動で消化不足でした。やはりスタッフの確保と準備が必要と再認識しました。




気軽にできるアクティビティをみつけよう


もっと自由にアクティビティをアレンジすることができないだろうか。もっと日常の中でアクティビティをひとりでもすることができないだろうかと考え、皆さんにお聞きします。現実不可能なものから、誰かがしているだろうなというものまで何でも結構です。お寄せください。内容の良し悪しも気になるんですが、目標は量を集めることです。ご協力をお願いします。

自然案内人から
● 音いくつ
 ・ 朝、布団の中で目が覚めたら感覚を序々にとぎすます。いろいろな音が耳に入ってくる。
 
● わたしの木
・ 子どもを幼稚園に送る途中にある“わたしの木”にさわってあいさつをする。

● 森の色あわせ
・ 色を一色に決めて、その色のみを探す。今日は「赤」街路樹の実、花壇の花、紅葉の葉っぱ。

● サウンドマップ
・ 紙とペンはないけれど目を閉じて頭の中にサウンドマップを描いてみよう。この公園がぐっと近くなった気がする。
 
● 木のキャッチフレーズ
・ 通りかかった道で見かけた街路樹がユニークな顔で私にメッセージを送っていた。遊び心でこの木に「あくびの木」と名前をつけた。
 
● サンセットウォッチ
・ ここは大自然ではないけれど、夕暮れを眺めていると“地球を感じる”・・・。大自然もこの街も同じように日が暮れていくんだな。

● ノーズ
・ おなじみのネイチャーゲームをクイズ感覚で楽しむ。今日、職場の近くの公園で見たカマキリを題材に妻に出題。

● ネイチャーメディテーション
・ 寝る前に本を読む。偉人の言葉を深く感じながら時間を過ごす。

● めざせ名探偵
・ 葉っぱや木の実を見つけたら、それがどの木のものかを推理して探す。

● カモフラージュ
・ ロープを張って、そこにカモフラージュしているゴミを見つける。
・ カモフラージュしている蛾や虫などの本物を探す。
・ 丸い石を探す。
・ 虫食いで顔に見えるものを探す。
・ 木の実が何種類あるか歩きながら探す。
・ 虫が何種類あるか探す。
・ 1回マニュアルどおりに行ったあと、いくつか葉っぱや虫の折り方を書いた紙を用意しておき、自分が虫になったつもりで色紙を選び折り紙を折ったあと、「ごちそうはどこだ」の要領で、チーム分かれて、それぞれのエリアに自分たちの折った折り紙を置いて見つけあう。(時間がゆったりと取れるときにやってみたい)すでに折ってあるものを使って実施したことがあります。リーダーが使った人工物を隠してもらったことがありますが、本当に分からなくなり、困ってしまった経験から、色紙を使うようにしました。


● きこりの親方(二人で)
・ 弟子は何度も往復。その後親方と弟子が交代。(笑)

● 暗闇を照らせ
・ 薄暗い中で歩きながら、丸いものを探し、見つけたら懐中電灯で照らす。
・ 鳴いている虫にそっと近づき、一気に照らす。
・ ほたるにそっと近づき、一気に照らす。
・ 昼間にものを隠しておきそれを夜になってから探しに行く。(どんぐり)


● セリフをつけて
・ 「木のセリフ」のように「鳥のセリフ」「虫のセリフ」「花のセリフ」など写真を使って自然のセリフを書き込んでいます。

● 森の美術館・ 
自然の中で、思いがけない模様や質感のあるもの、色の組み合わせを発見することがあります。そこで、さまざまな生き物の形を切り取ったフレームを用意します。自然の中でこれは!と思った模様や色などの上にフレームをおいて自分のオリジナルの色、模様の生き物を作って、紹介しあいます。たとえばコケの上、コブシの落ち葉(ヒョウ柄のよう)オオイヌノフグリの沢山咲いている場所、スズカケの樹皮の上などです。まとめ方によってはカモフラージュにつなげて話ができそう、と思っています。

● 森の色あわせ   
その日自分が着ているもの、持っているものの中にある色を見つけながら歩しています。

● 動物ヒントリレー 
「生き物絵あわせ」をやろうか?と思っていたところスタッフが自分ひとり、参加人数がつかみにくいなど、  カードの数合わせをするのが難しかったので、ヒントカードの代わりに「動物カード」をA3版に拡大し、7つのパーツにカットしてやってみました。ヒントの代わりに動物の体の一部分がヒントになっていくというわけです。カットの仕方に少し工夫が必要ですが、参加者にも楽しかった、幼稚園などで親子でやってみたいと言っていただきました。

● 自然の紋  
絵を描くことに消極的な人も多いので自然の中に落ちているものを紙に書いた大きな円の中に思い思いにレイアウトして自然の紋を作るというのはどうでしょうか?(落ちているものに限られてしまうので、生き物はむりですね)

● ミステリーアニマル  
ストーリーをかたり、生き物の体の特徴などを説明して頭の中で観察をし、絵を書いてもらう活動ですが、小さい子もいて、何もかけなくなってしまう子もいるのではないか?と一通り書いてもらった後に、オリジナルでつくったその生き物の「絵描き唄」でかけなかった子も絵が苦手な子もみんなが描けるように工夫しました。じっくり方のクマの段階のアクティビティですが、「絵描き唄」をしてしまうとそれまでの雰囲気からガラッと変わってしまうので、賛否両論あると思います。意見7月の課題ですが、7月に限らず今年度の課題として、継続的に情報提供・収集をしていってはどうでしょうか?FSに、提案できると思いますが、新潟県のFSは9月ですので。アレンジについても、日々の生活にネイチャーゲーム的視点で、自然体験、身近な自然の変化に気づくといったライフスタイルへの導入へ、さまざまな意見が集められそうですから。よろしくお願いしま






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